言葉数のつじつま合わせ | ギター作曲100の裏ワザ:048 言葉数のつじつま合わせ | ギター作曲100の裏ワザ:048

言葉数のつじつま合わせ | ギター作曲100の裏ワザ:048

ギタリストならではの、目からウロコな作曲法があふれ出す!

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』(2010年/リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

1番と2番で歌詞の乗りが合わない時は ➡ 近い言葉を探しまくろう

少し歌詞の話をします。メロディにも関係することです。

たいていの楽曲は、1番→2番→3番というように作りますよね。その中で、当然、番号ごとのメロは、ほぼ同じでありたいのですが、歌詞の文字数が違うとメロ優先か、歌詞優先か、という選択に迫られます。歌詞優先だと思う場合は、裏ワザ043のように、1音にいくつかの文字を詰め込む要領で作れます。では、メロ優先の場合は──。

例えば、1番「僕はいつも」、2番「君はいつの」という出だしを作ったとします。そこで3番では「二人はいつか」を思いついた。でも、言葉数が1個多いですね。ならば、「は」を省いて「二人いつか」を選択した方がいいということです。

ちなみに、「僕はいつも」の「も」で彼女に迷惑をかけているというニュアンスを、「君はいつの」の「の」で過去を忘れられないというニュアンスを、「二人いつか」の「か」で未来に対する希望というニュアンスを漂わせています。たった3文字の違いでも、その後に続く言葉の雰囲気を表現し始めることができるのです。

イラスト

『ギター作曲100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
紙版発売日2010.03.19
紙版ISBN9784845617968

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki