文:井戸沼尚也、編集部 製品撮影:星野俊
ナスカ
ハイFCケーブル
高機能純銅“HiFC”を使用
日立金属(株)が開発した“HiFC”という高機能純銅を採用し、一般的なOFCには含まれない極微量なチタンを添加。不純物を制御して銅材のポテンシャルを高いレベルで引き出す。スッキリとした高域、まとまった低域、アタック感に優れた中域を実現し、クリアな音が特徴だ。同じHiFCシリーズとして、パッチ・ケーブルやベース用パワー・ケーブル、ウクレレ&アコースティック用などもラインナップ。
NISHIDA’S COMMENT
レンジが広くて全体的に素直な印象。
レンジが広いですね。高音域の“チャリッ”としたニュアンスもキレイに出て気持ちがいいです。ややミドルが強いように感じますが、ほかの“狙ってチューニングしている方向性のケーブル”に比べると特定のレンジを絞っていない感じがしますね。ミドルの押し出しは強いんですけど、ブルージィすぎたり、イナたすぎるというほどクセがあるわけではなく、全体的に素直な印象のケーブルだと思います。取り回しの良さも魅力ですね。
ライン録音レビュー
ギター的においしい帯域であるロー・ミッド~ハイ・ミッドが充実。音の立ち上がりも速く、カッティングや刻みも◎。(編集部)
NAZCA
HiFC CABLE
価格 : 5,800円(3m S-S)(税抜)
バードランド ☎03-5958-5751
*本記事はギター・マガジン2020年10月号にも掲載されています。
本号の特集は「’70s BLUE NOTE〜70年代ブルーノートとクロスオーバー前夜のギタリスト」。”新時代の音を作ってやる”という気概のこもった当時のギタリストたちのプレイと、デヴィッド・T.ウォーカー、リー・リトナーらの証言インタビューで、彼らのドラマと偉業に迫っていく。