スマート・デバイス対応の超小型オーディオI/O=ESI UGM192 スマート・デバイス対応の超小型オーディオI/O=ESI UGM192

スマート・デバイス対応の超小型オーディオI/O=ESI UGM192

“自宅時間も増えてDTM環境を整えたいけど、オーディオI/Oのチェック・ポイントがわからん!”、“ウチのオーディオI/Oも古くなったし買い替えたい。安くて良い最新モデルないかな?”というそこのアナタ! アナタにピッタリの1台を見つけるために、特集『5万円以下で買える! ギタリスト向けオーディオ・インターフェース8選』では、8台の異なるキャラクターを持つ機種をピックアップしてご紹介。案内人は、プロデュース・ワークやSNSへの動画投稿などで多数の宅録を経験しているOvallのギタリスト、関口シンゴ。ここではいつでもどこでも高音質なRecを楽しみたい人に持ってこいな超小型オーディオI/Oとして、ドイツのブランドESIからUGM192をピックアップ!

取材/文=編集部 撮影=星野俊


ESI
UGM192

ギタリストにオススメする3つの理由

①持ち運びに便利なサイズで高音質!

67(W)×87(D)×17(H)mmで約100gという手のひらサイズのオーディオI/Oは持ち運びに最適! リュックの中に多少雑に入れておいても、堅牢なアルミ筐体のため安心だろう。しかも、24bit/192kHzの高音質にも対応する。ノートPC用バッグのポケットに入れておけば、いつでもどこでも高音質な録音ができる。

②iOS対応でいつでも手軽にRec!

Mac、Windowsはもちろん、iOSにも対応。iPhoneやiPadへも入力できるので、GarageBandなどを使って音源制作ができるほか、AmpliTubeやBIAS FXを使ったギター練習なども場所を選ばない。また、リハーサル・スタジオやライブハウスの楽屋でアイディアが思いついた際、イメージに近いサウンドですぐに録音できるだろう。

③超小型なのに2イン完備!

この手のひらサイズの筐体にも関わらず、ギターに最適なHi-Z入力、ファンタム電源完備のマイク入力という2イン仕様。モバイル向きのオーディオI/Oにも関わらず、コンデンサー・マイクを用いたアコギやボーカル録音、エレキ・ギターを使ったレコーディングが同時にできる。弾き語りのレコーディングであればこれでバッチリ。

小型で高音質!
iOS対応だからどこでもRec!

堅牢な作りでコンパクトながら2イン仕様にまとめた機能美は、ドイツのブランド、ESIらしいポイント。このUGM192は手のひらに収まる小型サイズとUSB3.1 TypeC接続、24bit/192kHzというハイエンド・スペックを実現したオーディオ・インターフェース。インプットはギターに最適なHi-Z入力とファンタム電源対応のマイク入力まで装備しているので、エレキ・ギター以外にも、アコギやボーカル録音用にコンデンサー・マイクも接続できる。さらにUSBオーディオに対応するスマートフォンやタブレットPCへの入力もサポートしているので、どこでも気軽に録音が始められる。コントロールもモニターのオフ/モノ/ステレオ切り替え、入力ゲインの0/+20/+30dBと、選択肢も絞られているので初心者でも安心して使えるだろう。

試奏 by 関口シンゴ

関口シンゴ◎せきぐち・しんご/Ovallのギタリストで、自身のSNSアカウントでは自撮りギター演奏動画を投稿し注目を集めている。Charaや藤原さくらなど、多数のアーティストのサポート・ギタリストのほか、プロデューサーとしても活躍中。ソロ名義で最新シングル「Recollection」を2020年9月にリリース。

持ち運びには最強ですね。

写真で見て想像したよりもずっとコンパクトで驚いてます(笑)。この大きさで2インはすごい……ファンタム電源も送れるからコンデンサー・マイクでアコギもボーカルも録れるし、持ち運びには最強ですね。僕らもツアー中とかに録音したいタイミングがあって、一番悩ましいのがオーディオI/Oの大きさなんです。これならポケットに入れておけばどこでも作業ができるし、堅牢だからリュックに入れて移動するのも安心。iPhoneでも使えるし、本当に場所を選ばないですね。音の特徴としては、中域に良い感じの密度があって、音にまとまりがある印象です。アナログ感があるって言うとわかりやすいかな? あと、コントロールもこれくらいシンプルなほうが、自分の楽器に合う設定を見つけやすいので、DTM初心者にとってはありがたいと思うんですよね。

HiZ入力
チャンネル数2
対応デバイスMac、Windows、iOS
パソコンとの接続端子USB Type C
バス・パワー
入力端子インプット×2(TRSバランス/モノラル・フォーン)
出力端子ヘッドフォン・アウト(ステレオ・フォーン)×1
サンプリング・レート(音質)24bit/192kHz
付属ソフトinTone 2 ESI Edition by Audified、Deckadance LE
付属品USBケーブル(type A to C×1、type C to C×1)
価格オープン・プライス
(市場実勢価格16,000円前後/税抜)
入出力が直線になるようヘッドフォン端子を配置している。外部電源用のUSBポートも完備。

COLUMN
デジタル機器初心者の編集部Fがセッティングしてみた。

①パッケージ、カッコ良いな……!

②小さい!! なんか文字がたくさん書いてあるけど、読む気にならないですね(バカ)。

③中身はこんな感じ。いやぁ、箱から出してみると本体めちゃくちゃ小さく感じる!!

④日本語のユーザー・ガイドもありがとうございまっス!! ふむふむ、サイトに飛べと。

⑤はい、きました。「何を」かはわかりませんが、「for Macintosh」と書いてあるので、ダウンロード!

⑥疑問を抱いたら負け、流れに身を任せてインストール!!

⑦出てきたのはコレ。音質を選べるんですね。ひとまず末広りの八で終わる「48kHz」を選択して放置。

⑧で、もうひとつの紙に書いてあった、DAWのインストール・ページへ。

⑨英語も雰囲気はわかりますんで、入力していきます。……と、今回はデモ機なのでここまで!

⑩入出力を「UGM192」に設定。もう手慣れたものですよ(その前はめちゃくちゃググりましたが)。

⑪いやいや、この小ささでしっかりニュアンスの出る音を出すじゃないですか! (完)

初心者的インプレッション
ちょっと小さすぎて不安になりましたが、無問題!! 日本語のユーザー・ガイドもあるし、「怖がらないでー」って感じ(?)。DTM初心者であるワタクシにとって、ボタンで選択するモニター/ゲイン・スイッチは、迷いを減らしてくれるとてもうれしい機能! 微調整もUGM192アプリでできるのでしょう。個人的には、常時高音質の入出力を確保するためにノートPCに両面テープで貼り付けておきたい!