多機能アンプをそのままPCに接続!Positive Grid Spark 多機能アンプをそのままPCに接続!Positive Grid Spark

多機能アンプをそのままPCに接続!
Positive Grid Spark

“自宅時間も増えてDTM環境を整えたいけど、オーディオI/Oのチェック・ポイントがわからん!”、“ウチのオーディオI/Oも古くなったし買い替えたい。安くて良い最新モデルないかな?”というそこのアナタ! アナタにピッタリの1台を見つけるために、特集『5万円以下で買える! ギタリスト向けオーディオ・インターフェース8選』では、8台の異なるキャラクターを持つ機種をピックアップしてご紹介。案内人は、プロデュース・ワークやSNSへの動画投稿などで多数の宅録を経験しているOvallのギタリスト、関口シンゴ。ここでは高機能なアンプ、Positive Grid Sparkを試奏。オーディオI/Oとして使う際のメリットを探っていきましょう!

取材/文=編集部 撮影=星野俊


Positive Grid
Spark

ギタリストにオススメする3つの理由

①アンプとしての高機能っぷり

本体だけでも十分に幅広いサウンドが出せるうえ、専用アプリを使えば拡張した音色設定ができるほか、自分が弾いたコードに自動でベース&ドラムをつけてくれる“Smart Jam”や、読み込んだ音源のコード進行を解析してくれる“Auto Chords”など、魅力的な機能が満載! アンプとして買って“結果的にオーディオI/Oにもなるなら便利”でもOKなのだ。

②アンプ/アプリで作った音をそのままRec

本機の特徴として、オーディオI/OとしてPCに入力する前段で音が作れるので、PC上のプラグインは必要なし。ダイレクト音が録音と同じということは、プレイバックのレイテンシーは気にする必要なし。もちろん素のサウンドで入力もできるし、“歪みはアンプで作って、空間系はお気に入りのプラグイン”といった使い方もできる。

③もちろんDAWソフトも付属!

PreSonusのDAWソフト、Studio One Primeが付属するので、買ったその日からレコーディングが可能。そもそもSpark側で30アンプ・モデル、40エフェクト、そして10,000を超えるトーン・ライブラリーへのアクセスができるため、そのほかの付属ソフトはむしろ不要だろう。Studio One内の機能だけで十分音楽制作が可能。

卓上アンプとオーディオI/O
ふたつを1台で完結してしまおう!

スマート・デバイスに専用アプリ“Spark Amp: Smart Jam, Chords”をインストール、本体とBluetoothで連携して多様な使い方ができる次世代の小型アンプ。卓上に置けるコンパクトさだが、フル・レンジ・スピーカーを搭載したパワフルな出力でアンプとしては文句なし。また、BIAS FXを生み出したPositive Gridのアンプというわけで、40のエフェクトや30種あるアンプ・モデリングのクオリティが非常に優れているのだ。オーディオI/Oとしては、これらのサウンドが自由に使えることが最大の魅力だろう。DTMでも慣れたアンプ操作で音作りをしたい、ギター用機材をひとつにまとめたい人などにぜひオススメしたい。これ1台あれば自宅環境での作業はすべてカバーできるといっても過言ではない!

試奏 by 関口シンゴ

関口シンゴ◎せきぐち・しんご/Ovallのギタリストで、自身のSNSアカウントでは自撮りギター演奏動画を投稿し注目を集めている。Charaや藤原さくらなど、多数のアーティストのサポート・ギタリストのほか、プロデューサーとしても活躍中。ソロ名義で最新シングル「Recollection」を2020年9月にリリース。

“アンプをそのまま録りたい”ができる。

アンプとして普通に良い音で倍音もたまらない……アプリで音もいろいろ作れるし、これはすごいですね。パソコン上で音を鳴らすのも良いですけど、空気を伝って出てくるとよりイメージが湧くし、パワード・モニターとギター・アンプでは違うんですよね。“Smart Jam”機能もコードを分析してくれる技術もすごい……これはひとりで練習するのは最高、ずっと遊べますよ。で、今回はオーディオI/Oとしてですが、素の音でもリッチで粒立ちが良い。瑞々しくて曇りがない、ちゃんとギターの倍音が生きている感じがします。“アンプをそのまま録りたい”っていうのができるのはうれしいですよね。同じPositive Gridが出しているBIAS FXは普通に音が良くて僕もかなり使っていますので、エフェクトもバッチリ。これは当然ギタリスト向きです(笑)。

HiZ入力(※ギターに最適な入力)
チャンネル数1
対応デバイスMac、Windows
パソコンとの接続端子USB Type B
バス・パワー(※USB接続でPC側から電源供給)×
入力端子インプット(モノラル・フォーン)×1、AUXイン(ステレオ・ミニ)×1
出力端子ヘッドフォン・アウト(ステレオ・ミニ)×1
サンプリング・レート(音質)24bit/48kHz
付属ソフトStudio One Prime、Spark Amp: Smart Jam, Chords(無料アプリ)
付属品USBケーブル(type A to B)、専用アダプター
価格34,000円(税別)
Sparkのコントロール・パネル。本体だけでも多彩な機能が体感できる。
バック・パネルにはPCとの接続用のUSB端子のほか、AUXインも搭載。

COLUMN
デジタル機器初心者の編集部Fがセッティングしてみた。

①取材日ラストにチャレンジしたのがコレ! ふぅ、デカイぜ!

②中身はこんな感じです。うん、アンプですね〜。

③うんうん、アンプですね〜。音良い〜〜〜!!! アンプ楽しい!!!

④カメラマンさんから「おい、早く次いけよ」と急かされたので、しぶしぶ説明書を見て、「アプリをダウンロードせよ」との指令。

⑤え、音色まだまだたくさんいじれるじゃん! え、え、何この機能!!

⑥アンプ楽しい〜〜〜!!!!(15分ぶり2回目)

⑦今日はオーディオ・インターフェースですよね、わかってますよ(怒)! はい、入出力を「Spark 40 USB」に。

⑧え、アンプで作った音がそのまま入力されるの!? 何コレ、アンプ楽しい〜〜〜!!(本日5分ぶり3回目) (完)

初心者的インプレッション
取材日ラスト8台目。もう、アンプで音を出すのって楽しいんですわ(笑)。チョーキングが止まらない、カッティングが終わらない! で、「インターフェースとして使え」って、もはや「セッティング・マスター」となったワタクシには簡単なお仕事です。「はいはい」と作業的にPCにつないでみると、アンプで作った音がそのまま入力されているじゃないですか! 音作りが慣れている感じでできるからラク!! あと、専用アプリ、すごい……ぜひ体験してほしいです。