布袋寅泰の象徴的ギター1985年製TE-HOTEI “MAIN” 布袋寅泰の象徴的ギター1985年製TE-HOTEI “MAIN”

布袋寅泰の象徴的ギター
1985年製TE-HOTEI “MAIN”

ほとんどの人が“布袋寅泰のギター”と言われて思い浮かべる1本が、このTE-HOTEIだろう。BOØWY時代から35年にわたりメイン・ギターとして活躍する本器は、日本の音楽史においても特別なギターである。ギター・マガジン2022年3月号「HOTEI’S 25 GUITARS〜布袋寅泰の愛器たち」からの特別転載でお届けしよう。

文:小林弘昂 ギター撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2022年3月号『ギタリスト 布袋寅泰のすべて』から一部抜粋したものです。

FERNANDES / Zodiacworks
1985 TE-HOTEI “MAIN”

フェルナンデス / ゾディアックワークス/1985年製TE-HOTEI “MAIN”
フェルナンデス / ゾディアックワークス/1985年製TE-HOTEI “MAIN”

布袋の人生を象徴するオンリーワンのメイン・ギター

 BOØWY、COMPLEX、そして現在にいたるまで不動のメイン・ギターとして存在するオリジナル・モデル。85年から35年以上も使い続けており、まさに布袋の代名詞とも呼べる最重要ギターである。なんと言っても一番の特徴はボディ・トップにペイントされた幾何学模様だろう。これは布袋が以前所有していた別ブランドのギターに“スーツや革ジャンに合いそうだな”と一筆書きしたもので、それを踏襲している。ヘッドは、いわゆるジャクソン・ヘッドと呼ばれる鋭角的なシェイプを採用した。

 本器はシグネチャー・モデルとして3本目に作られた個体であり、93年頃にネックはZodiacworks製の22フレット仕様のメイプル・ネックに交換される(指板はエボニー)。ピックアップはノイズが少なく、長いシールドやエフェクターをつないでも音が劣化しにくいEMG-SAをチョイス。ペグはGOTOH製SG381-07、ブリッジもZodiacworks製のブラス削り出しZGB-1に交換され、残っているオリジナルのパーツはボディのみだ。ちなみに『GUITARHYTHM Ⅲ』(92年)以降、布袋はゼマイティス・ワイルドを弾く機会が増えるが、その細いネックに慣れてしまい、本器のネックが太く感じるようになってしまったという。そのため44mmあったナット幅を43mmへ削り、それに合わせてネックのエッジも丸いシェイプに変更された。

 弦は90年代前半までは.010~.046だったが、のちに.009~.042へ、そして現在は“テンション感がちょうど良い。チョーキングもしやすいし、指も痛くならない”という理由からD’Addario製の.0095~.044(NYXL09544)を愛用している。

幾何学模様には滲んでいる部分や、線が曲がっているところがあるが、これは布袋からのリクエストで手書き感を残しているという。

現在は5mm径ビス4点留めだが、4ミリ径ビス5点留めの時期もあった。プレートにはシリアル・ナンバー“#L092737A”の刻印が。

弦の巻き数は6~4弦が2周、3~1弦が3周となっている。また、ヘッド下の部分に大きな打痕があるのが確認できた。

ギター・マガジン2022年3月号
ギタリスト 布袋寅泰のすべて

2022年3月号のギター・マガジンは、“ギタリスト 布袋寅泰のすべて”。昨年デビュー40周年、そして今年2月1日に60歳を迎え、新作『Still Dreamin’』をリリースした布袋寅泰を、140ページにわたる大ボリュームで特集しました! 本記事で紹介した1本を始め、貴重なゼマイティス・コレクションなど、愛器25本を紹介した「HOTEI’S 25 GUITARS」は必見!

作品データ

『Still Dreamin’』
布袋寅泰

ユニバーサル/TYCT-60190/2022年2月1日リリース

―Track List―

01. Still Dreamin’
02. Do you wanna dance?
03. Let’s Go
04. Starlight
05. コキア
06. オペラ
07. Pegasus (Album version)
08. 理由
09. Rock & Soul Music
10. Pure
11. 世界は夢を見ている
12. 10年前の今日のこと (Album version)

―Guitarists―

布袋寅泰、黒田晃年