都内で行なわれていた山下達郎のツアー・リハ現場に潜入! 今回は山下の足下にセッティングされた、ライブ用のペダルボードを見ていこう。
文:山本諒 撮影:星野俊
*本記事はギター・マガジン2022年8月号に掲載された『Axis’ Gear』を一部抜粋/再編集したものです。
Pedalboard
① Custom Audio Japan / MLS-2(ライン・セレクター)
② TECH 21 / SansAmp GT2(アンプ・シミュレーター)
③ BOSS / CE-3 (コーラス)
④ BOSS / CE-3 (コーラス)
⑤ FREE THE TONE / PT-3D(パワーサプライ)

「SPARKLE」を弾く時以外はコーラスかけっぱなし!
気になる山下の足下は、ラインとアンプを切り替えるライン・セレクター(①)、ソロなどを弾く時に踏む歪みペダル(②)、アコギ/エレキそれぞれに用意されたコーラス(③④)のみ。「SPARKLE」を弾く時以外、コーラスは2台ともかけっぱなしだ。接続順は、エレキはまず③から①に入り、①のAからライン、Bから②→アンプという流れ。アコギは④を介してライン出力される。
コーラスCE-3は2台ともSTEREO MODEを1にし、ドライ音とエフェクト音をモノラルで出力する定番の設定。ツマミの値は2台とも同じで、RATEが10時、DEPTHが11時となっている。
そして歪みペダルだが、なんとSansAmp GT-2を使用。ハードロック的なサウンドも出せる1台だが、DRIVEはかなり控えめに設定。マイキングを選べる“MIC”はCLASSIC、3種のアンプをシミュレートした“AMP”はCALIFORNIA(メサ・ブギー系)に固定し、歪みの強さが調整できる“MOD”は曲によって切り替えている。

ギター・マガジン2022年8月号
『スタジオ・ミュージシャンの仕事』
本記事はギター・マガジン2022年8月号に掲載された『Axis’ Gear』を一部抜粋/再編集したものです。カポや使用弦など、さらに細かな内容は、本誌電子版などでチェック! 表紙特集『スタジオ・ギタリストの仕事』では、音楽の歴史に欠かすことのできない職人たちの名仕事に迫ります!