AssHが結成した新たなバンド=Silver Kiddの世界同時配信ライブが、2022年11月23日に行なわれた。今回は、そのライブ時にAssHが使用した、アンプ&ペダルボードをご紹介。来る2023年1〜2月の公演時の予習として、ぜひチェックおこう。
文/写真=福崎敬太
Pedalboard
Silver Kiddのライブ用に組まれたAssHのペダルボード。ギターから①〜⑦の番号順に信号がとおり、アンプへと出力されている。それでは接続順に沿ってポイントを見ていこう。
チューナーはKORGからリリースされたばかりの①Pitchblack XSをさっそく導入。最新機種をいち早く採用するあたりに、とてもAssHらしい柔軟さを感じる。
ベース用オートワウ②MXR/bass envelope filterは、未発表曲「Her Wilds」で踏む。ほかにも“必要な時……というか、必要ない時に使う感じです(笑)”とのこと。
続いて、3台まとめられた歪み系ペダルの使い分けを解説していこう。
オーバードライブ③Ibanez × Vemuram/TSV-808が踏みっぱなしでプリアンプ的に使用。ライブ会場の広さや壁の材質などによって、Vemuram/Jan RayやVirtues/monicaに適宜変更している。
AssHの歪みサウンドの基本がこの④Vemuram/myriad Fuzzだ。FUZZツマミはかなり抑えめに設定しており、③との組み合わせや手元のニュアンスでサステインや歪み量をコントロールしている。
そして⑤Xotic/EP Boosterで、ソロ時の音量ブーストを行なう。また、AssHとしては“音をファットにする役割”というイメージで踏んでいるようだ。
ディレイとしては⑥MXR/Carbon Copy Miniをチョイス。“エフェクターは大きな筐体じゃないと安心できない”というAssHだったが、このコンパクトなレイアウトにセッティングした際、ほかのペダルとの相性によって“どハマりした”とのこと。Silver Kiddとの相性を考えMODスイッチはオフに、ブライト・スイッチはオンにしている。
最後がリバーブ⑦strymon/BigSky。プリセットはスイッチAが輪郭を感じさせる少し短めなリバーブで「Milky Way」などの歯切れを重視するフレーズで使用。Bはプレート・リバーブの“やり過ぎていない”深めの設定。そして、Cが“めちゃくちゃ深い”リバーブという形で割り振っている。
Amplifier
Fender ’65 Deluxe Reverb
この日のステージではフェンダーの’65 Deluxe Reverbを使用。Silver Kiddの楽曲も、アンプを使ったものは本機でレコーディングされた。ちなみにスピーカーはエレクトロボイスのEVM12L Classic 8に交換されている。
セッティングはトレブルが7、ベースが9と上げ目で、そのほうが“しっかり鳴ってくれるイメージがある”とのこと。なお、ライブ時にはアンプ側でリバーブは掛けず、ストライモンのBigSkyに任せたようだ。
LIVE INFORMATION
Silver Kidd billboardツアー
- 2023年1月15日(日)/ビルボードライブ東京
【1stステージ】開場14:30/開演15:30
【2ndステージ】開場17:30/開演18:30 - 2023年1月23日(月)/ビルボードライブ横浜
【1stステージ】開場16:00/開演17:00
【2ndステージ】開場19:00/開演20:00 - 2023年2月16日(木)/ビルボードライブ大阪
【1stステージ】開場16:00/開演17:00
【2ndステージ】開場19:00/開演20:00
Silver Kidd:On Cloud 9
- 2023年1月21日(土)/横浜YTJホール
開場17:30/開演18:00 - 2023年2月24日(金)/SPACE14(心斎橋PARCO)
開場17:30/開演18:00
※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細はSilver Kiddの公式HPをチェック!
Silver Kidd公式HP
https://silverkidd.com/
作品データ
『Cloud 9』
Silver Kidd
MONKEY MOUNTAIN/2022年11月16日配信リリース
―Track List―
- Cloud 9
- Riot
- Milky Way
- Colors
- Off My Mind
―Guitarist―
AssH