藤巻亮太が2023年1月25日に『Sunshine』をリリース。2月からはバンド・セットでのツアーも開始する。今回はアルバム制作やライブでも使用する、アンプ&エフェクターをご紹介しよう。
文=福崎敬太 撮影=西槇太一
関連記事
藤巻亮太、こだわりのギター・コレクション
Amplifiers
Matchless/DC-30
レミオロメン時代から活躍するコンボ・アンプ
レミオロメン時代に“ヴォックスっぽい音を求めて行き着いた”というマッチレスのDC-30は、現在もメイン・アンプとして活躍。アルバム『Sunshine』のレコーディングでも、ベーシックは基本的に本機でプレイされた。チャンネル1(インプットは左上)を使用、ボリューム/ベース/トレブルはどれも12時付近に設定しているが、これは直近のライブ時のセッティングだ。レコーディング時はアンプを別ブースに置いてプレイしており、モニターを聴きながらスタッフへツマミの調整を指示していたため、詳細な値は不明とのこと。
blankenship amps/The MiniLeeds 21 CarryOn Head & Cabinet
LA発のプレキシ系
アンプ・ビルダーのロイ・ブランケンシップが手掛ける、米ロサンゼルスのブランド=ブランケンシップ・アンプス。プレキシ・サウンドを土台に組み上げられたThe MiniLeeds 21 CarryOnは、藤巻曰く“ボリュームを上げていくとグッとクランチになって、ミッドが立ち上がる感じが独特で、凄く良い音”とのこと。一時期知人に貸していため、『Sunshine』のレコーディングでは後半から起用。「オウエン歌」で1966年製フェンダー・ムスタングと組み合わせて使用された。
Pedalboard
【Pedal List】
①Shin’s Music/Baby Perfect Volume 250k(ボリューム・ペダル)
②Providence/Velvet Comp(コンプレッサー)
③Pete Cornish/LINEAR BOOST & LINE DRIVER(ブースター)
④Z. Vex/’59 Sound(オーバードライブ/ブースター)
⑤Vemuram/Jan Ray(オーバードライブ)
⑥strymon/mobius(マルチ・モジュレーション)
⑦eventide/TimeFactor(マルチ・ディレイ)
⑧strymon/FLINT(リバーブ/トレモロ)
⑨KORG/Pitchblack Custom(チューナー)
オールマイティに対応できるシンプルなボード
藤巻のペダルボードはシンプルに直列でまとめられながらも、モジュレーション/空間系は多機能モデルを採用することで、オールマイティな音作りを可能にしている。接続順は①〜⑧の番号順で、⑨は①のチューナー・アウトから信号を受け取っている。
前半は歪みセクションで、コンプレッサー②はギターの個性によって調整する役割で使用。オーバードライブ④のブースト・スイッチ(左側)は踏みっぱなしに。オーバードライブの③、④(ロック・スイッチ/右側)、⑤は、キャラクターごとに感覚的に使い分けている。
「裸のOh Summer」のフェイザーなどは⑥のマルチ・モジュレーションで対応。“フェイザーやフランジャーは好きで、ついつい踏んじゃうんですよね”とのこと。
マルチ・ディレイ⑦はタイムや深さを細かく分けてプリセット。その中から楽曲に合うものを選んでいく。レミオロメン時代の楽曲「雨上がり」でのフェイザーとディレイを組み合わせたサウンドなど、本機を使用。⑦は基本的にリバーブで使用することが多いが、「大地の歌」ではトレモロとして使われた。
LIVE INFORMATION
藤巻亮太 Live Tour 2023 「Sunshine」
- 2月25日(土)/東京・I’M A SHOW
- 2月26日(日)/東京・I’M A SHOW
- 3月3日(金)/宮城・仙台Rensa
- 3月5日(日)/福岡・DRUM LOGOS
- 3月10日(金)/愛知・新栄シャングリラ
- 3月11日(土)/広島・CLUB QUATTRO
- 3月19日(日)/大阪・umeda TRAD
- 3月21日(火・祝)/山梨・甲府CONVICTION
- 3月22日(水)/山梨・甲府CONVICTION
※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細は藤巻亮太の公式HPをチェック!
藤巻亮太 公式HP
https://www.fujimakiryota.com
作品データ
『Sunshine』
藤巻亮太
スピードスター/VICL-65771/2023年01月25日リリース
―Track List―
- この道どんな道
- Sunshine
- 裸のOh Summer
- 僕らの街
- まほろば
- ゆけ
- オウエン歌
- 千変万化
- Heroes(Album ver.)
- サヨナラ花束
- 花びらのメロディー
- 大地の歌
―Guitarist―
藤巻亮太