ジミ・ヘンドリックスがステージで使ったストラトキャスターの中で、最も古い年式の個体 ジミ・ヘンドリックスがステージで使ったストラトキャスターの中で、最も古い年式の個体

ジミ・ヘンドリックスがステージで使ったストラトキャスターの中で、最も古い年式の個体

ジミ・ヘンドリックスが使った“スパゲティ・ロゴ”のストラトキャスターに迫る連載企画。今回はジミがステージで使用したストラトキャスターの中で、最も古く製造された1本をご紹介。おそらくフェンダーから提供されたもので、ジミ的には“壊してもOK?”という扱いだったと思われる。

文=fuzzface66 Photo by King Collection/Avalon/Getty Images
※文中のギターの年式表記は、各スペックから推測される最も近い年式を採用している。

1960 Fender Stratocaster Black

  • フィニッシュ:3トーン・サンバースト
  • 指板:スラブ貼りローズウッド
  • 使用期間 : 1968年1月末頃~2月頃

スラブ貼りのローズウッド指板で12フレットのポジション・マークの間隔が広く、ピックガード・ビスがフロントPUとセンターPUの中間に位置しているので、おそらく1960年前後製と思われる3トーン・サンバースト・ボディのモデル。

北米ツアー用に贈られた“やっても良い”1本?

1968年2月1日から始まった初の大規模な北米ツアー直前のパリ公演(1月29日のオリンピア劇場)から使用しているのが確認できるモデル。来たる北米ツアーに向けて、フェンダー社と広告契約を取りつけた際に提供されたストラトキャスターのうちの1本ではないだろうか。

ちなみにロード・マネージャーのゲリー・スティッケルズは、フェンダー社をこの北米ツアーに協賛させるのに相当苦労したと語っている。また、ツアー開始前日にはローディーのネヴィル・チェスターが提供品のフェンダー・アンプ“デュアル・ショウマン”をカリフォルニアの工場へ受け取りに行っているが、ツアー開始直後から故障だらけで早々に別のアンプへと切り替えられた。

さて、このモデルが最終的にどうなったのかは確認できていないのだが、メイン・ギターでもサポート・ギターでもなさそうなところをみると、おそらくステージのクライマックスで“攻撃を仕かける”ギターとして使われていた可能性が高い。そして、どこかの会場で破壊されたとみるべきだろう。

ちなみに、ジミがステージで使用したストラトキャスターとしては、このモデルが一番年式が古いと思われる。