カントリー音楽を軸にしたソロ活動をしているTatzma the Joyfulだが、GeGとは高校生からの旧友で、変態紳士クラブを初期から支える重要人物だ。G.B.’s Bandの一員として出演した2024年1月20日の“メロメロライブ〜GeG’s Live Set vol.3〜”で、彼が使用したギターとペダルボードを紹介しよう。
文/写真=福崎敬太
Tatzma’s Guitars
Tatzma’s Pedalboard

【Pedal List】
①KORG/Pitchblack mini(チューナー)
②MXR/EVH 5150 Overdrive(オーバードライブ)
③strymon/Iridium(アンプ・シミュレーター)
④TC Electronic/Flashback X4(ディレイ/ルーパー)
⑤MXR/Six Band EQ(イコライザー)
⑥TC Electronic/Corona Chorus(コーラス)
⑦BOSS/RV-6(リバーブ)
⑧FISHMAN/AURA Spectrum DI Preamp(プリアンプ)
⑨Vital Audio/VA-08 MkII(パワーサプライ)
PA直でもアンプ・ライクな歪みを表現
エレキ用の①〜⑦とアコギ用の⑧が1つのペダルボードにまとめられた、Tatzmaのライブ用セット。
まずエレキ用のペダルだが、接続順は①〜⑦の番号順。③でアンプ&キャビネットのシミュレートまで済ませているため、そのままPAへとラインで送られている。
常にオンとなる③は、VOX AC30をシミュレートした“chime”チャンネルで、DRIVEとLEVELは12時、BASSは11時、TREBLEは2時、ROOMは9時、トーン・カット機能になる“MIDDLE”ツマミはゼロというセッティング。左下の“FAV”スイッチには、DRIVEをフルアップした“歪んだVOXアンプ”の音をプリセットしている。
テレキャスターと合わせるアンプ・ライクな歪みの時は③の“FAV”スイッチを踏み、S.U.B. AXISとの組み合わせでモダンな歪みを生み出す時には②をオンにする。「Concussion!!!」や「NEON」などの深い歪みは②によるもの。なお、2台を同時にオンにすることはない。
そして、③からステレオで入力されるディレイ④は、プリセットAにロングのアナログ・ディレイ、Bにうっすらと掛かるリバース・ディレイ、Cにごく短いショート・ディレイをメモリー。プリセットCについては“小さいライブハウスでデッドにならないように薄く掛けている。ポール・ギルバートがやっていたのを真似しています”とのこと。
イコライザー⑤はギター・ソロの時に踏み、ミドルを持ち上げて音圧を稼ぐ。400〜800Hzあたりを少しだけ上げている程度だが、しっかりと効果が感じられるそうだ。
コーラス⑥はTCエレクトロニックのTonePrint(公開のトーン・プリセットを読み込める機能)を用いているそうだが、詳細は覚えていないとのこと。サウンドは“ストロークをすると、ちゃんとコーラス感が出るイメージ”とのことで、VIGORMANの「音返し」で聴けたアルペジオなどが本機を使った音色だと思われる。
リバーブ⑦は常にオンで、プレート・リバーブが薄めに掛かる設定に。レゲエの時はスプリング・リバーブ・モードを使うこともあるそうだ。
◆
アコギ用のペダルはフィッシュマンのプリアンプ⑧のみ。
選択しているイメージ・バンクはドレッドノートの5で、スプルース・トップでローズウッド・バック&サイド、マイク・シミュレートにショップスのCMC64という設定。
ドライ・サウンドとシミュレート・サウンドの割合を決めるblendツマミはフルで、ドライ音は鳴ってない。そのため、ドライ・サウンド側に効く3バンドEQも機能していない。
LIVE INFORMATION
LIVE JUNKIE!!! – VIGORMAN’s ONE MAN LIVE –
【日程/会場】
2024年5月10日(金)/東京 SHIBUYA WWW X
2024年5月19日(日)/大阪 なんばHatch
※両日ともに18:00開場/19:00開演
※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細はGB’s Ticketing Serviceをチェック!
チケット情報
https://ticket.tickebo.jp/top/ja/static/gbst/index.html