夜の本気ダンスの多彩なアンサンブルを実現する、西田一紀のライブ・ギア 夜の本気ダンスの多彩なアンサンブルを実現する、西田一紀のライブ・ギア

夜の本気ダンスの多彩なアンサンブルを実現する、西田一紀のライブ・ギア

夜の本気ダンスのロックでダンサブルなアンサンブルに、自由なオブリやトリッキーなリフで彩りを与える、ギタリストの西田一紀。ボーカルの米田貴紀がギターを弾かない曲では1本で楽曲を盛り上げ、シーケンスが入る曲でもしっかりと主張する西田は、どんな機材を使用しているのだろうか。2024年2月のライブ時に撮影した写真とともに、その詳細を見ていこう。

撮影/文=福崎敬太 協力=KAZUKI KIRYU(DAICHIGUMI&Co.)

Guitars

Fender/American Standard Stratocaster

Fender/American Standard Stratocaster(前面)
Fender/American Standard Stratocaster(背面)

“ちょっと不良な音”にカスタマイズ

西田のメイン・ギターは、2013年製の1960年リイシュー・ストラトキャスター。最新作『dip』では、ほかにもレンタルしたジャガーやレス・ポールを使用したそうだが、「ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ」などでは本器が活躍した。

懇意にしている大阪のリペアマンに“アタマ悪そうな感じで鳴ってほしい”とニュアンスを伝え、コンデンサーなどは変更してもらっているそうだが、詳細は不明とのこと。曰く“学ランのボタンを上まで閉めている感じだったのが、ボタンを2つくらい開けた感じ”になったそうだ。

また、トーンがリアにも効くようになっていたり、ピックアップを純正から別のフェンダーのモデル(曰く“出力の低いもの”とのことだが、モデル名は不明)に変えていたりと改造点は多い。なお、アームは使用しないため、トレモロ・スプリングを5本にして、ブリッジはベタ付けに。

基本的にはリア・ピックアップをチョイスしているが、シーケンスが入っている曲などでギターが“飛びすぎる”際はセンターに変更する。フロントやハーフ・トーンはあまり使用しないそうだ。

Pedalboard

西田一紀のペダルボード

【Pedal List】
①VOX/V847 Wah Pedal(ワウ・ペダル)
②Electro-Harmonix/Nano POG(オクターバー)
③BOSS/ES-8(スイッチャー)
④Human Gear/FINE DS(ディストーション)
⑤ProCo/RAT2(ディストーション)
⑥JHS Pedal/The AT(オーバードライブ)
⑦Xotic/EP Booster(ブースター)
⑧Electro-Harmonix/Little Big Muff Pi(ファズ)
⑨BOSS/MD-500(マルチ・モジュレーション)
⑩Eventide/TimeFactor(ディレイ)
⑪TC Electronic/Hall Of Fame 2 X4(リバーブ)
⑫BOSS/TU-3(チューナー)
⑬One Control/Distro – Tiny Power Distributor(パワーサプライ)

様々なタイプのアンサンブルに対応する、多彩な歪みのバリエーション

西田がライブで使用するペダルボードは、ツイン・ギターから1本でのアレンジ、シーケンスを加えたアンサンブルまでをカバーできるように組まれている。

ギターからの信号はワウ①、オクターバー②、スイッチャー③を経由してアンプへと送られる。③の8つあるループには、それぞれ④〜⑪を1台ずつ接続。

スイッチャー③のMIDIではディレイ⑩をコントロールするほか、ステージ袖にある③の同一モデルとリンク。そのMIDIケーブルの接続をやりやすくするため、ジャンクション・ボックス的にリバーブ⑪が使われており、⑪はMIDI信号で管理されているわけではないそうだ。

プログラム・モードで使用しており、バンクによって各プリセットを構成するペダルは変わるが、大まかには以下のような方向性で組まれている。

“MAIN”には基本的にオーバードライブ④が入っており、米田がハンドマイクでギターが1本になる時にはディストーション⑤で厚みを持たせる。

“BOOST”はブースター⑦とディレイ⑩。SOLOにはオーバードライブ⑥とディレイ⑩。DRIVEには⑥。これらのスイッチを組み合わせ、曲のテーマなどで太いサウンドが必要な際には⑥をオンに、ソロではさらに⑦で音量を稼ぐ。なお、前述のとおり

“CHORUS”にはモジュレーション⑨が接続されており、コーラスやフェイザー、トレモロなどを曲によって踏み分けている。

“S・DLY”はディレイ⑩で、ショート・ディレイやロング・ディレイをMIDI信号で変える。“ギター・ソロの裏でドライにならないようになど、ディレイはけっこうかけています”とのこと。

“FUZZ”はブースター⑦とファズ⑧。⑧のみだとライブではバンド・サウンドの中で潜ってしまうため、ディストーション⑤と組み合わせて“ファズ・ライクな音”で使っているそうだ。

最後の“EXTRA”には、モジュレーション⑨やディレイ⑩が飛び道具的な設定で加えられている。

なお、リバーブ⑪は薄めのスプリング・リバーブで、基本的に常にオンになっているとのこと。

ちなみに『dip』のレコーディングではTONEXやAmpliTubeといったプラグインによるサウンドも使われたほか、「Crush me」ではワウ①ではなくエキゾチックのXW-1が活躍したそうだ。

Amplifier

Matchless/DC-30

Matchless/DC-30

米田の強いテレ・サウンドに負けない音を

赤いトーレックスにカスタムされた、マッチレスにマーク・サンプソンが在籍していた時期のDC-30。テック・チームが所有していた個体で、カスタムも彼らの手によって行なわれたものだそう。

真空管などは都度変えているが、現在はおそらくJJエレクトロニック製を搭載しているとのこと。

セッティングは、米田のジャキっとする強い音に負けず、アンサンブルでも抜けてくるように心がけているそう。また、クランチとクリーンの間くらいの歪み感に設定して、“コードでカッティングをした時に、トーンがしっかりと出るように”している。それぞれのツマミは以下の写真のとおり。

Matchless/DC-30のコントロール

なお、『dip』のレコーディングでは、マーシャルなどのスタック・アンプが活躍したそうだ。

夜の本気ダンス “blue spring 18 dip” TOUR

日程/会場

  • 2024年5月6日(月・祝)/栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
    17:30開場/18:00開演
  • 2024年5月7日(火)/神奈川・F.A.D YOKOHAMA
    18:30開場/19:00開演
  • 2024年5月10日(金)/岡山・CRAZY MAMA 2nd Room
    18:30開場/19:00開演
  • 2024年5月11日(土)/愛媛・松⼭サロンキティ
    17:30開場/18:00開演
  • 2024年5月21日(火)/兵庫・Music Zoo KOBE 太陽と⻁
    18:30開場/19:00開演
  • 2024年5月29日(水)/北海道・札幌 Sound lab mole
    18:30開場/19:00開演
  • 2024年5月31日(金)/新潟・CLUB RIVERST
    18:30開場/19:00開演
  • 2024年6月16日(日)/福岡・LIVE HOUSE CB
    17:30開場/18:00開演
  • 2024年6月21日(金)/大阪・梅⽥CLUB QUATTRO
    18:00開場/19:00開演
  • 2024年6月26日(水)/愛知・名古屋CLUB QUATTRO
    18:00開場/19:00開演
  • 2024年7月2日(火)/東京・渋⾕CLUB QUATTRO
    18:00開場/19:00開演

チケット

  • ⼀般前売:5,000円(税込/ドリンク代別途必要)
  • 学割前売:3,900円(税込/ドリンク代別途必要)

※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細は夜の本気ダンス公式HPをチェック!

夜の本気ダンス公式HP
https://fan.pia.jp/honkidance/

作品データ

夜の本気ダンス『dip』ジャケ写

『dip』 夜の本気ダンス

ビクター/VICL-65916/2024年1月24日リリース

―Track List―

  1. ピラミッドダンス feat. ケンモチヒデフミ
  2. DYWD?
  3. Vivid Beat
  4. GOOD LUCK
  5. Gold
  6. ABRAKADABRA
  7. パセティックガール
  8. Crush me

―Guitarists―

西田一紀、米田貴紀