メイド服のルックスとは裏腹な技巧派ロック・バンドとして、ワールドワイドな活動を行なっているBAND-MAID。メキシコ出身の3ピース・ロック・バンド、ザ・ウォーニングと共演した6月12日(水)のEX THEATER ROPPONGI公演で、KANAMI(g)が用意していた2本のPaul Reed Smithを紹介する。
取材・文=小林弘昂 機材撮影=星野俊
KANAMI’s Guitars
2020 Paul Reed Smith
35th Anniversary Custom 24
メインはCustom 24の35周年モデル
KANAMIのメイン・ギターは、Custom 24の35周年モデル。85/15ピックアップが搭載され、2基共にコイル・タップが可能なモデルだ。ピックアップはリアを使用することがほとんどだが、フレーズによって両方のコイル・タップをオンにし、シングルコイルのミックス・ポジションにすることもあるという。チューニングはレギュラーが基本だが、楽曲によってドロップDにしたり、足下に置かれたDigiTech Dropをオンにして半音下げることも。トーン・ノブはシルバー・ショップ、Charme de Magieが製作したものに交換されている。弦はErnie Ballの.010〜.046。
2023 Paul Reed Smith
Custom 24-08 10Top
ボディの杢が美しい10Topモデル
この日のライブではサブとして用意されていた、2023年製のCustom 24-08。TCIピックアップを搭載し、2基共にコイル・タップが可能になったモデルである。ヘッド裏の右上には“10”と書かれており、これはボディ・トップの杢が美しい個体にのみに入れられる、10Topと呼ばれるものだ。本器は導入したばかりなのでライブでの出番はなかったが、今後色々と使い道を探っていくという。ギター・テック曰く、“メイン・ギターのほうは弾き込んだことで音がゴリゴリになってきているんですけど、これは昨年できたばかりのギターなのでまだ音が若い印象”とのこと。