聖飢魔Ⅱの創始者であるダミアン浜田陛下が、魔暦22年(2020年)に結成したヘヴィメタル・バンド、Damian Hamada’s Creatures。バンドの初ライブからサポート・ギタリストを務め、第二期となった現在は正規メンバーとして活躍するのがRENOファウストだ。本記事では、RENOファウストが2024年6月8日(土)のZepp Shinjuku公演で使用した機材を紹介する。
取材・文=原田右恭 人物撮影=山田晋也 機材撮影=星野俊
RENO Faust’s Guitars
G-Life Guitars
DSG Life-Flame Faded Denim
歌との相性がバツグンの1本
RENOのメイン・ギターは、2017年頃に手に入れたというG-Life GuitarsのDSG Life-Flame。G-Lifeのオリジナル・ピックアップである1230AL5と1118AL5が搭載され、ハイ・パワーな出力を実現する1本だ。ボディに搭載された3つのミニ・スイッチで各ピックアップのコイル・タップも可能。本人曰く“音のバランスが絶妙で、どんなジャンルにも対応できる。最終フレットまで圧倒的に弾きやすく、チューニングの安定性にも信頼を置いている”とのことだ。
本器はG-Life Guitarsから一般販売されているモデルと基本的には同じスペック。改造点は1点のみで、コンデンサがOvaltoneの-鵺- NUE DEVICE(NERO)に交換されていた。
RENO Faust’s Rack System
Kemperを活用したシンプルなサウンド・メイク
【Rack List】
①Samson / UR-5D(ギター用・ワイヤレス受信機)
②Kemper Profiling Amplifier / Power Rack(ギター・プロセッサー)
③Shure / PSM1000 (イヤモニ用・ワイヤレス送信機)
RENOのラック・システム。基本的には②Kemperで音作りを行なっていた。本機のMAIN OUTPUTからステレオ出力でPAに送信。ヘッドホン・アウトからはモニター用の信号がミキサーに送られていた。
②Kemperの音作りについて、バッキングとリードのサウンドに関しては改造マーシャル系のヘッドと、RENOによるオリジナルのVHTのキャビネット・シミュレーターをかけ合わせて作成。クリーン・サウンドはMorgan Ampsのアンプをプロファイリングしたリグを使用していた。
普段のRENOのお気に入りのリグはMesa/Boogieを使用したものとのことだが、最近は改造マーシャル系のサウンドにハマっているとのこと。
オリジナルなIRを作るうえでのプロファイリングのコツとしては、“ダイレクト・アウトを0.1程度ミックスすると良い”と教えてくれた。
RENO Faust’s Pedalboard
3台のバッファーでハイファイなサウンドを実現
【Pedal List】
④TC electronic / Polytune 3 noir(チューナー)
⑤One Control / Minimal Series BJF Buffer(バッファー)
⑥Shin’s Music / MIGHTY BOOST(ブースター)
⑦Roland / FC-300(MIDIフット・コントローラー)
RENOの足下に置かれたペダルボード。ギターからの接続順は、ステージ袖に用意されていたラック内の①UR-5D(ワイヤレス・システム)を経由し、④Polytune 3にイン。そこから⑤BJF Bufferと⑥MIGHTY BOOSTを通り、②Kemperに接続されるという流れだ。
⑥MIGHTY BOOSTは、PRESENCEをMAXにして使用。④Polytune 3、⑤BJF Buffer、⑥MIGHTY BOOSTの3台をバッファーとしてセットすることで、音が格段に太くなり、きらびやかなサウンドが得られるという。
RENO Faust’s Amplifiers
・Marshall/JCM2000 DSL(上段)
・Marshall/1960A(下段)
ステージ上に置かれたモニター用アンプ
RENOはKemperのサウンドをライン出力でPAに送り、スピーカーから出力している。そのため写真のアンプはステージ上でのモニター用で、マイキングはされていない。