ギター・マガジン編集部が注目するカッティング系エフェクター16機種を、TAIKINGが試奏する本企画。今回はマキノ工房のSpecial Qをチェック!
【PR】 取材・文:鈴木誠 機材撮影:八島崇 人物撮影:鈴木千佳
*本記事は、ギター・マガジン2024年8月号の「カッティングに最適なエフェクターを探せ!」を再編集したものです。
マキノ工房
Special Q
Mu-Tronを彷彿させるファンキー・サウンド
ハンドメイド・エフェクトを手がける大阪の“マキノ工房”による、新作のエンベロープ・フィルター。写真は5月のサウンドメッセ2024で展示されていた個体。
往年のMu-Tron/Q-Tronを感じさせるというファンキー・サウンドが身上のオート・ワウで、ギターにもベースにも使用可能。ビンテージ・パーツを一部に用いたことにより、弾きやすく艶のあるエフェクト音を実現している。ハンドメイド品らしいアートワークは、アクリル絵の具を使ったハンド・ペインティングによる一点モノ。
3つのノブは左から、エフェクト音を効かせる音域を決めるRange、ドライ音を混ぜるMix、フィルターの動きを調節するSens。
TAIKING’s REVIEW
昔っぽい味が出る感じのペダルですね。
このペイントが良いですね。操作部はシンプルだけど、最初はコツを掴む必要があるかも。そうだな……(アンプの歪みを上げながら)めちゃくちゃ歪ませて、ギター弾かずにツマミだけ回して効果音的に使ってもいいですね。
(ミュート気味のパーカッシブなコード・バッキングを指弾きしながら)どちらかというと、昔っぽい味が出る感じのペダルですね。あんまりフィルターが開かないぐらいの弱めのタッチで、モコモコとローファイな雰囲気で弾くのが気持ちいいです。その辺がビンテージ・パーツの効果なのかな。
ローファイっぽい雰囲気のほうが合うので、コード崩しを絡めたバッキングをソフトに弾いて、聴かせたいオカズのところだけ少し強く弾いてフィルターを開けるとか。全部をカッティングするより、単音で聴かせたいところをフィルターで立たせる感じがいいですね。
マキノ工房
Special Q
【スペック】
●コントロール:RANGE、MIX、SENSE、オン/オフ・スイッチ
●入出力端子:インプット×1、アウトプット×1
●電源:9Vアダプター、9V電池
●外形寸法:104(W)×119(D)×58(H)mm
●重量:390g
【価格】
オープン・プライス(参考価格:63,800円前後)
【問い合わせ】
マキノ工房 https://makinokoubou.com
ギター・マガジン2024年8月号
- 特集:カッティング“超”至上主義 Featuring コリー・ウォン
- カッティングに最適なエフェクターを探せ!〜注目のコンプレッサー、フェイザー、オートワウ、エンベロープ・フィルター16機種をTAIKINGが徹底試奏