エリック・クラプトンが2024年5月のロンドン公演で使用した、フェンダー’57 Bandmaster エリック・クラプトンが2024年5月のロンドン公演で使用した、フェンダー’57 Bandmaster

エリック・クラプトンが2024年5月のロンドン公演で使用した、フェンダー’57 Bandmaster

エリック・クラプトンがロンドン公演(2024年5月)のステージで使用した機材を現地レポート! 今回はステージで使用された、フェンダーの’57 Bandmasterについて紹介しよう。エリックのアンプ使用変遷もあわせてお届け。

取材・文=和田玄 撮影=亀井紘夫 協力=ダン・ディアンリー(https://www.dandguitars.com/)、前むつみ

Fender
’57 Bandmaster

Fender
'57 Bandmaster

ダンブル氏がモディファイしたバンドマスター

エリックのメイン・アンプは、ハワード・ダンブルがモディファイを手がけたフェンダーの’57 Bandmasterで、2013年頃から使用している。以前は、DumbleのOverdrive Specialを使っていたステージもあり、“エリック・フォロワー”の肝をつぶしたものだが、そのODSの出番はスポット使用に止まり、以後は本機がエリックのメイン・アンプとなった。

ハワード・ダンブルの手によるモディファイの内容をギター・テックのダン・ディアンリーに確認したところ、“モディファイと言うよりも、ダンブルが選りすぐったパーツを使い、オリジナルの57 Bandmasterに忠実に作ったものになっている”そうだ。

また、スピーカーは以前JensenのP10R-F(BandmasterとVibro King用にチューニングされたもの)が採用されていたが、現在はCelestionのG10 Greenbackに交換されている。我々が耳にしていたのは、このようなアンプから出力されたサウンドだったのだ。

ビンテージのツイード・アンプをシーザー・ディアスがハイ・パワーに改造したものや、古い教会の床材からキャビネットを作ったと言われるジョン・サー作のレプリカなどを使い、ツイード・アンプ・ブームを起こしたエリックの影響力は大きく、2007年にフェンダーカスタムショップから’57 Custom Twin-Ampなどのハンド・ワイヤードのリイシュー・シリーズをリリースさせるにいたったほか、EC Twinoluxを始めとする、シグネチャー・モデルも作られた。

'57 Bandmaster。サブ機も同機種で、メインのうしろにセッティングされている。
’57 Bandmaster。サブ機も同機種で、メインのうしろにセッティングされている。
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