ギブソン・カスタムのマーフィー・ラボ(Murphy Lab)が製作したギターを菰口雄矢が試奏する本企画。このページでは1959 Les Paul Standard Factory Burst/Ultra Light Agedを紹介。
【PR】 取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:星野俊 協力:ギブソン・ブランズ・ジャパン
Presented by ギブソン・ブランズ・ジャパン
※本記事は、ギター・マガジン2024年10月号に掲載した『ギブソン・カスタム プロが絶賛する“マーフィー・ラボ”の真価』の一部を抜粋し、再編集を施したものです。
1959 Les Paul Standard
Factory Burst Ultra Light Aged
Serial Number:941177
工場出荷時のオリジナル・カラー
1958〜60年初頭までのサンバースト・レス・ポールは、ボディ・トップの赤い染料が経年変化で抜けて褪色することで、レモン・ドロップなどとも呼ばれる赤味が抜けたルックスへと変化する。そのためオリジナルで出荷当時の色を残している個体は、ごくわずかにしか存在しない。そんな貴重な新品時の色味を再現したのが、このファクトリー・バースト・フィニッシュ。
さらにウルトラ・ライト・エイジド加工が、大切に使われてきたサンバースト・レス・ポールの雰囲気を感じさせてくれる。
Komoguchi’s Impression
ロックな感じで歪ませたくなる
抜け感のある倍音が特徴的です。
これもボディの鳴りが凄い! 同じモデルでも、このウルトラ・ライト・エイジドのほうがバリバリとした明るい倍音成分をより感じられますね。抜け感も良いのでロックな感じで歪ませたくなります。個人的にはロックを演奏するには、塗装があまりはがれてないエイジドのほうがよりマッチすると感じます。それと、へヴィ・エイジドのほうがファットな温かみやレンジの広さがありますが、アンサンブルにおいてはこちらのほうがより明瞭なサウンドで扱いやすいと思います。
これも同じくボリュームとトーンを上手く使っていくのが良いですね。例えば、カッティングの音を作る場合には、フロントでトーンを4くらいまで絞るのも良いし、ロック風であればリアでトーンを絞って重心を下げていく(その分ボリュームを少し上げる)というのも良い使い方だと思うんですよ。
リアは抜けの良い軽やかな音色ですが、トーンを絞ってハイのピークを落としてあげると、フロントほど甘くないけれど重心のある骨太なサウンドになると思います。これもやっぱり、カスタムバッカーとバンブルビーの組み合わせが成せる技なんだと思います。
Gibson Custom
1959 Les Paul Standard
Factory Burst Ultra Light Aged
【スペック】
●ボディ:2ピース・メイプル(トップ)、1ピース・マホガニー(バック)
●ネック:マホガニー
●指板:インディアン・ローズウッド
●フレット:22
●スケール:628.65mm
●ピックアップ:カスタムバッカー・アルニコ3×2
●コントロール:ボリューム×2、トーン×2、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●ブリッジ:ABR-1 withライトウェイト・アルミニウム・ストップ・バー
●ペグ:クルーソン・シングル・ライン/シングル・リング
【参考価格】
900,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp
ギター・マガジン2024年10月号
表紙/FEATURED GUITARISTS 松本孝弘(Tak Matsumoto)
総力特集:黙ってソロを弾いてくれ! -王道から紐解くギター・ソロ構築論-
2024年9月13日(金)発売