たかはしほのか(リーガルリリー)がライブで使用するペダルボードを紹介! 歪み系はスイッチャーのプログラムで管理し、空間系エフェクトは直列接続で楽曲ごとに組み合わせを変えていく使い方がたかはし流。その詳細をみていこう。
取材/文=伊藤雅景 写真=星野俊
Pedalboard
【Pedal List】
①FREE THE TONE/JB-41S(ジャンクション・ボックス)
②KORG/PitchBlack Mini(チューナー)
③Vital Audio/Encounter VAPS-4(プログラマブル・スイッチャー)
④Fulltone/OCD(オーバードライブ)
⑤Leqtique/9/9(ディストーション)
⑥Xotic/RC Booster(ブースター)
⑦Electro-Harmonix/Russian Big Muff Army Black
⑧BOSS/DD-5(ディレイ)
⑨ZCAT/BIG reverb(リバーブ)
⑩ハンドメイド・ペダル(ホールド・スイッチ)
⑪strymon/blueSky V1(リバーブ)
⑫TC Electronic/taiLSpiN(ビブラート)
⑬Vital Audio/VA-08Mk2(パワーサプライ)
新たに仲間入りを果たしたのはビッグマフ!
ギターの信号は①JB-41Sと②PitchBlack Miniを経由し、③Encounter VAPS-4のINPUTへ入力される。たかはしは③のチューナー・アウトを使用せず、②PitchBlack Miniを直押しでミュート/チューニングを行なっている。
③Encounter VAPS-4には④〜⑦の歪みペダルが接続されており、ライブではプログラム・モードで計4つの組み合わせを呼び出している。
クリーン・サウンドはペダルを使用しない素の音で、メインのコード・バッキングは④OCDをチョイス。④のトグル・スイッチはHP側で、Volume、Driveは9時、Toneは1時ごろの設定だ。
さらに歪ませるセクションでは⑤9/9を使用。以前はこのバンクにRATがセッティングされていたが、長年の酷使により故障し2024年現在は一線を退いている。そして、その代わり(?)ではないのだが、新たなペダルとして⑦Russian Big Muff Army Blackが仲間入りした。本機のドライブ・サウンドは新作の「海月星」でも聴けるので要チェック。
③Encounter VAPS-4のOUTPUTからは⑧〜⑫の順番で信号が通過しアンプへと向かっている。⑧DD-5のディレイ・タイムは特に決まっておらず、音の輪郭をぼやかす際に使用している。⑨BIG reverbは幻想的な残響音を出力するディレイ・ペダルで、⑩ハンドメイド・ペダルを使用しディケイのホールドが可能になっている。楽曲によって、リバーブの質感を⑪blueSky V1と使い分けているようだ。
最後段の⑮taiLSpiNは、「1997」のイントロや「17」のギター・ソロで使用する専用機だ。
LIVE INFORMATION
リーガルリリー『cell,core 2024』
日程
- 2024年12月3日(火)/大阪BIGCAT
- 2024年12月4日(水)/名古屋CLUB QUATTRO
- 2024年12月10日(火)/Zepp DiverCity(TOKYO)
※情報は記事公開時のものです。最新の公演情報はリーガルリリー公式HPをチェック!
https://www.office-augusta.com/regallily/
作品データ
『kirin』
リーガルリリー
キューンミュージック
KSCL-3542
2024年8月28日リリース
―Track List―
1.天きりん
2.キラキラの灰
3.17
4.ハイキ
5.春が嫌い
6.夏のエディ
7.me mori
8.ムーンライトリバース
9.海月星
10.60W
11.地球でつかまえて
12.ますように
―Guitarist―
たかはしほのか