第86回:MIDIのコントロール・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第86回:MIDIのコントロール・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第86回:MIDIのコントロール・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第86回:MIDIのコントロール・チェンジって?

MIDIのコントロール・チェンジとは、MIDIの機能を使ってエフェクターのパラメーターをリモートで変更できる機能です。もともとはキーボード(鍵盤)のピッチ・ベンドやボリュームなどのコントロール情報を送受信するための機能だったのですが、それをエフェクターでも活用している、という感じです。

正直、プログラム・チェンジほど使う場面は多くないのですが、スイッチャー側からデジタル制御のエフェクターのツマミを任意の値にリモートで変更することが可能です。

用途としてよくあるのが、コントロール・チェンジによるエフェクターのモード切り替えやバイパスの制御です。

エフェクターの取扱説明書に“コントローラー・ナンバー30でバイパス・オン/オフ切り替え”などと書いてあった場合、スイッチャーからそのエフェクターに向けてMIDIでコントロール・チェンジの30番の値を0で送信すればバイパスに、127(設定値の最大は127)を送信すればオンに、というように切り替えができます。

スイッチャーのループに入れなくてもエフェクターをオン/オフできるので、とても便利です。

Logic Pro Xでのコントロール・チェンジの設定例。写真上部のマーカーに合わせて、自動的にドライブのオン・オフが切り替わる。
DAWでも同様の操作が可能。Logicでは、MIDIトラックを作り、エフェクトのオン・オフを切り替える小節に“+”からイベントを作成。写真右のイベント・リスト内、“Ch”に接続する機器と同じMIDIチャンネルの数値、“番号”に操作するエフェクトのCC番号、“値”に0(オフ)127(オン)を入力。
Fractal Audio Systems / Axe Fx Ultraのコントロール・チェンジの設定画面。各エフェクトに割り当てられたCC番号を確認できる。
マルチ・エフェクターは、MIDIインターフェースを用いてPCと接続する。ここではドライブのオン・オフを切り替えるため、CC番号“49”をLogicのイベント・リストの“番号”の欄に入力する。以上で該当のエフェクトのオン・オフが、イベントを設定した小節で自動で切り替わる。

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。