【動画連動】モダン・スペックをまとって生まれ変わった伝統のモデル、Gretsch Jet Series × 菊池陽報(This is LAST) 【動画連動】モダン・スペックをまとって生まれ変わった伝統のモデル、Gretsch Jet Series × 菊池陽報(This is LAST)

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【動画連動】モダン・スペックをまとって生まれ変わった伝統のモデル、Gretsch Jet Series × 菊池陽報(This is LAST)

1953年に発売されたグレッチのDuo Jetは、またたく間にロックンロールやロカビリーのアイコンとなり、半世紀以上にわたって世界中のギタリストを魅了し続けている。今回、そのJetシリーズがモダンなサウンド、向上したプレイアビリティ、洗練されたデザインをまとい、新世代のプレイヤーに向けて刷新された。本記事ではStreamliner Jet、Electromatic Jet、Electromatic Premier Jetという3モデルを、This is LASTの菊池陽報(vo,g)に試奏してもらい、そのインプレッションをお届けする。

取材・文=編集部 人物撮影=小原啓樹

Gretsch Jet Series × 菊池陽報(This is LAST)

Gretsch
Streamliner Jet

Gretsch / Streamliner Jet(前面)
Gretsch / Streamliner Jet(背面)

コスト・パフォーマンスに優れた
シンプルかつ機能的な現代版グレッチ

グレッチのDNAを継承しつつ、驚異的なコスト・パフォーマンスを実現したStreamliner Jet。ボディとネックには豊かなミドルが特徴のマホガニー材を採用し、ボディ・トップは削り出し仕上げとなっている。

現代のハードな音楽に対応するパワー感とグレッチ伝統のビンテージ感を融合させた新開発のHotWireハムバッカーが搭載されており、透き通るクリーンから攻撃的な歪みまで、レンジの広いサウンドを出力する。HotWireハムバッカーは“真空ワックス・ポッティング処理”が施されているため、ノイズに強い点も見逃せない。

ボディ裏のコンター加工と、ハイ・ポジションの演奏性を高めるラウンド・ネック・ヒールにより、体へのフィット感は抜群。ネックは丸みのあるFast “C”シェイプに加え、テーパード・ショルダー・デザインが採用されており、手の小さなプレイヤーでも快適に演奏できるだろう。

ほかにも、理想的な角度に設計されたPitch-PerfectヘッドやGraphTech製NuBoneナットの採用で、チューニングの安定感、レゾナンスとサステインも向上。無骨なルックスの裏に隠れたモダン・スペックで、幅広いプレイヤーにマッチする1本に仕上がった。

Gretsch
Streamliner Jet

【スペック】
●ボディ:マホガニー
●ネック:マホガニー
●指板:インディアン・ローレル
●ネック・シェイプ:”Fast” C
●フレット数:22
●スケール:632mm
●ピックアップ:HotWire High Output Ceramic Humbucker×2
●コントロール:マスター・ボリューム、マスター・トーン、3wayピックアップ・セレクター
●ブリッジ:Adjustable Wrap-Around
●ペグ:Die-Cast Sealed
●カラー:Jet Black(写真)、Duo-Tone Burst、Gunmetal、Nightshade Purple

【価格】
80,300円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 https://www.gretschguitars.jp/gear/series/streamlinertm-jettm-28141045/2607/

Gretsch/Streamliner Jet

Kikuchi’s Impression

あっという間に3〜4時間くらい
経ってると思いますね(笑)。

菊池陽報

Streamliner Jetを弾いてみた第一印象は?

自分がギターを始めて最初に買った1本のことを思い出しました。音や握った感じが近かったので、すごく懐かしい。あとは、ずっと弾いていたくなるような感じがあって楽しかったですね。

Streamliner Jetは歪むように設計されているとのことで、歪ませた時のサウンドはいかがでしたか?

思ったよりパワーがありました。個人的にはけっこう歪ませて弾きたいので、それがすごく楽しかったですね。歪ませた音を出した瞬間に“いける!”って。ゴリッとしたフレーズにも全然対応できるので、幅の広い1本だなと思いました。あんまりグレッチにそういうイメージがなかったんですけど、気持ちよかったです。

その一方でクリーンもキレイな音が出ていましたよね。

歯切れが良かったですし、マイルドさを残しつつ音が飛んでいってくれる感じがありました。このクリーンを家で弾いていたら、あっという間に3〜4時間くらい経ってると思いますね(笑)。めっちゃ気持ちいいです。

ラウンド・ネック・ヒールが施されていますが、ハイ・フレットの演奏性はいかがでしたか?

ここがカットされてるの、ヤバいなと思いました(笑)。本当にギタリストのわがままを叶えてくれるギターですよね。僕はけっこうハイ・フレットで弾くこともあるんですけど、このギターはまったく突っかかりがなくて、自由な世界が広がっている感じ。これはちょっと革命ですね。

幅広いプレイヤーにオススメできる1本ですか?

そうですね。僕はギターを弾きながら歌うし、ステージを動くんですけど、そういう時に演奏しやすい軽さと握りやすさが、良いなと思いました。いろんな対応ができるギターです。

Gretsch
Electromatic Jet

Gretsch / Electromatic Jet(前面)
Gretsch / Electromatic Jet(背面)

メイプル・トップとチェンバード・マホガニー・バックによる
アコースティックな鳴り

Electromatic Jetは、削り出しのメイプル・トップとチェンバード・マホガニー・バックを組み合わせ、アコースティックなボディ鳴りを追求したモデル。

ピックアップはPureVolt Twin Sixハムバッカーを搭載。ネック・ポジションはAlnico Ⅳマグネットとプレーン・エナメル・ワイヤー、ブリッジ・ポジションはAlnico Vマグネットとプレーン・エナメル・コーティング・ワイヤーよってペアリングされており、柔らかいクリーン/クランチはもちろん、荒々しいドライブ・サウンドまで、プレイヤーが求める音作りに追従する。

ボリューム・コントロールにはトレブル・ブリード回路が組み込まれているため、音量を絞ってもトーンの明瞭さを確保。2つのトーン・ノブはそれぞれハムバッカーのコイル・タップ・スイッチとしても機能し、シングルコイルのサウンドまでカバーする。

ブリッジはLockDownロッキング・アジャスタブル・ラップアラウンド型。シンプルながらも機能的なブリッジで、音の立ち上がりやサステインを向上させているほか、個々のオクターブ・チューニングも可能。伝統的なルックスは残しつつ、現代に求められる機能を詰め込んだ、まさにハイブリッドな1本だ。

Gretsch
Electromatic Jet

【スペック】
●ボディ:メイプル(トップ)、チェンバード・マホガニー(バック)
●ネック:マホガニー
●指板:ローズウッド
●ネック・シェイプ:Performance “C”
●フレット数:22
●スケール:632mm
●ピックアップ:PureVolt Twin Six Humbucker×2
●コントロール:マスター・ボリュームwith トレブル・ブリード、トーン(Coil Tap ON / OFF)×2、3wayピックアップ・セレクター
●ブリッジ:LockDown Locking Bridge
●ペグ:Die-Cast Sealed
●カラー:Vintage White(写真)、Bristol Fog、Cadillac Green、Dark Cherry Metallic

【価格】
103,400円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 https://www.gretschguitars.jp/gear/build/electromatic-jettm-25141035/2603/

Gretsch/Electromatic Jet

Kikuchi’s Impression

自分のプレイに追従して
ちゃんと音が出てくれる。

菊池陽報

Electromatic Jetはどのような印象でしたか?

しっくりくる感じがさらに高まりましたね。僕は音の粒立ちだったり、太さだったり、そういうものからくる“安定感”を気にするんですが、このギターを鳴らした瞬間に安定感があったので、“キタコレ!”っていう感じでした。

1本目のStreamliner Jetとの大きな違いは、ボディのトップ材がメイプルになっていることです。

音を出した瞬間に分離感がありました。自分のプレイに追従してちゃんと音が出てくれるというか、イメージどおりに音が出ていってくれる感じが高まって、それが安心感につながったのかなと思います。

ハムバッカーのコイル・タップ機能も本器の特徴です。

僕はコイル・タップができるギターを持ってるんですけど、あまりコイル・タップを使う機会がなくて、そんなに信頼してなかったんですよね(笑)。でも今回試してみたら、めっちゃ良いなと思いました。“シングルっぽくなるよね”くらいのイメージだったのが、音作りの仕方によってはしっかりシングルとして詰めていける。コイル・タップのおかげで出せる音の幅が広がるので、ギター1本で対応できる楽曲が増えますよね。

Electromatic Jetは、どんなプレイヤーにオススメしたいですか?


このフィット感と安心感のある握りのおかげで体に合うんですよね。だからギター・ボーカルの人にすごくオススメだなと思いました。弾きやすいし、ほっといても歪んでくれるし(笑)、右手に対しての反応もすごく良い。

ピックアップ自体に出力があるから、ほかの機材で変な小細工しなくても大丈夫だと。

そうですね。右手でなんとかしたいギタリストもいっぱいいると思うので、そういう意味でもすごくオススメです。

Gretsch
Electromatic Premier Jet

Gretsch / Electromatic Premier Jet(前面)
Gretsch / Electromatic Premier Jet(背面)

さらなる演奏性とサウンドの向上を目指した
Electromatic Collectionの最上位機種

Electromatic Collectionのトップに位置するElectromatic Premier Jetは、Electromatic Jetのスペックを引き継ぎつつも、ところどころにプレミアム感溢れるアップデートが施されている。

まずはネックのラジアスに注目しよう。Electromatic Jetでは12インチ(305mm)だったのに対し、本器では10インチ〜14インチ(254mm to 355.6mm)のコンパウンド・ラジアス設計となっている。これにより、ロー・ポジション側ではコードが押さえやすく、ハイ・ポジション側ではチョーキングが楽に行なえるというメリットが生まれる。

また、ネックのサイド・ドットには蓄光式Luminlayが採用されているため、暗いステージでも視認性が良く、演奏ミスが起きにくいだろう。

指板はエボニーで、グレッチらしい竹を割ったようなサウンドが特徴だ。本器にもボリューム・コントロールにトレブル・ブリード回路が組み込まれているのだが、ボリューム・ノブのプッシュ/プルでLumenフィルターのオン/オフが可能。Lumenフィルターとはハムバッカーの高域を整理するもので、オンにすることで従来のグレッチらしいトーンも生み出すことができる。

Gretsch
Electromatic Premier Jet

【スペック】
●ボディ:メイプル(トップ)、チェンバード・マホガニー(バック)
●ネック:マホガニー
●指板:エボニー
●ネック・シェイプ:Performance “C”
●フレット数:22
●スケール:632mm
●ピックアップ:Sphera Twin Six Humbucker×2
●コントロール:マスター・ボリューム with トレブル・ブリード(Lumen Filter ON / OFF)、トーン1 No-Load Tone Control(Neck Pickup)、トーン2 No-Load Tone Control(Bridge Pickup)、3wayピックアップ・セレクター
●ブリッジ:LockDown Locking Bridge
●ペグ:Die-Cast Sealed Locking
●カラー:Clairvoyant(写真)、Vintage Pearl、Robusto Burst、Onyx Storm

【価格】
121,000円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 https://www.gretschguitars.jp/gear/family/electromatic-premier-jettm-25151035/2614/

Gretsch/Electromatic Premier Jet

Kikuchi’s Impression

ここまでプレイアビリティが高くてこの値段だったら、
絶対に買ったほうがいい。

菊池陽報

最後に弾いたElectromatic Premier Jetはいかがでしたか?

これヤバいですね。もう“現場へようこそ”です(笑)。本当に何でもできると思いますし、見た目と色もかっこいい。


一番感動したポイントはどのあたりですか?

歪みが気持ちいいんです。今日3本弾かせてもらいましたけど、歪みのパワー感だったり、コードを鳴らした時のロー・ミッドの抜け方だったり、ギタリストが大好きなところをとにかく研究してるんだろうなと思いました。このくらいの価格帯のギターにありがちな、“抜けは良いんだけど音が軽い”とか、“ローの安定感や温かみがどうしても感じられない”とかが全然ないんですよ。100万通り……それ以上の音作りができるんじゃないかなと思いました。

ギタリストが欲しい帯域に向けてチューニングされているんですね。

本当にそうですね。まず音を聴いて、“なるほど、じゃあ僕はこういう風にしよう”っていう想像を膨らませてくれるギターだなと思いました。自分の機材につないで、“ああしたい、こうしたい”ってやりだしたら止まらないような音がしていますよ。

フィルター・スイッチをオンにしてみましたけど、コードの感じを大事にしながら歌いたいなと思ったらフィルターをオンにしたほうがいいですし、逆にアタックが強い曲をやりたい時はオフの状態でゴリゴリにできる。あとは、前に弾いた2本よりも顕著に右手のニュアンスが出てくるようになったので、これを使うことで上手くなると思います。

この価格帯とクオリティ、どう思いますか?

安いですね(笑)。“マジか……”って思ってます。たぶん現場で活躍できますし、“どうやって使っていこうかな?”っていう可能性もありますし、なおかつここまでプレイアビリティが高くてこの値段だったら、絶対に買ったほうがいい。

Total Impression

菊池陽報

何回も言いますけど、
本当に歪みに合うんです(笑)。

菊池さんはこれまでにグレッチのギターを弾いたことはあったんですか?

なかったんですよ。友達のバンドでグレッチを使ってる人は何人かいて、楽曲の中で存在感を持っているというか、“歌を立たせるギター”っていう印象だったんです。

で、今日実際に弾かせてもらって、“なるほどな”と思いました。コード感だったり、粒立ちの良さだったり、バッキングにすごく特化しているイメージがあったんですけど、その一方でリード・トーンや鋭い歪みまでカバーできる。本当にギタリストのわがままを叶えてくれるシリーズだなと思いました。ここまでパワーがあることにビックリしたのと、さらに歪みもカバーできて、“何でもできるじゃん!”って思いましたね。

実はどのジャンルでも使えるギターだと。

低音弦を使ったフレーズがある楽曲とか、バシバシ弾きたいギタリストにも合いますよね。あとは歌モノでコード感を大事にしたい曲もカバーできると思うので、それがやっぱりすごいです。

3本ともモダンなスペックが特徴でしたが、どのような印象でしたか?

Electromatic Jetのコイル・タップやPremier JetのLumenフィルター・スイッチがあることで幅が広がりますよね。逆に“これを使わずにいくぜ”っていう無骨な人もいると思うので、ギタリストの性格によって多種多様な音作りができるようになっています。

僕が特にオススメなのは、Premier Jet。ロック・ペグが付いているのと、エボニー指板の音の感じが……これはもう弾いてみないとわかんないと思うんですけど……とにかく気持ちいいです。あとはハイ・ポジションを弾いた時のなめらかさですね。


この3本は10万円前後で買えてしまうというコスト・パフォーマンスの高さも魅力の1つです。

ヤバくないですか? ……赤字、大丈夫ですかね(笑)。僕が今バンドを始めていたら全財産を注ぎます。1ヵ月もやし生活でもいい。それくらい、僕はこのギターをすごく良いなと思いました。


初心者の1本目としてもオススメでしょうか?

はい。とてもオススメですね。何でもできるので、逆に最初にこれを買ったら贅沢だと思う(笑)。でも、だからこそ買うべきだと思いますね。機材や自分の手への反応もすごく良いので、普通に現場でも活躍できるんじゃないかな? 上手いギタリストも絶対試してみたほうがいいですよ。

最後に、現在のグレッチ・ギターが気になっているプレイヤーに向けて、ひと言メッセージをお願いします。


キレイな音も出るし、粒立ちも良いし、機材への追従性も高いから、アンプやエフェクターに対してすごく細かい調整ができると思うんですよ。なので、作りたい音が絶対に作れる。あとは何回も言いますけど、本当に歪みに合うんです(笑)。1本あればいろんな楽曲に対応できるので、すごくオススメですね。

菊池陽報 Profile

きくち・あきつぐ◎2018年5月に結成された千葉県柏市出身のロック・バンド、This is LASTのボーカル&ギター。全作詞、作曲も行なう。赤裸々に実体験や想いを綴った歌詞とライブ・パフォーマンスが話題を呼び、多くのティーンから絶大な支持を集めている。2026年10月15日(木)には、日本武道館での初単独公演を開催。2027年春には自身最大規模5都市9公演からなるZeppツアーを控える。

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