ギター・マガジン2026年8月号の特集『にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく』では、国内の注目ブティック・エフェクター・ブランドのビルダー9名に登場してもらい、これまでの経歴や音楽の趣味、そしてペダル作りの哲学まで語ったインタビューを掲載。ギタマガWEBでは本誌に掲載した一部として、各ブランドのイチ押しペダルとビルダーのレコメンド・コメント、そしてギタリストASHによる試奏インプレッションをお届けする。今回は千葉県に工房を構える、チョコレート・エレクトロニクス。
取材/文=鈴木伸明 撮影=星野俊 デザイン=三本昌樹
Chocolate Electronics/Chocolate Crunch

細かなニュアンスの変化を逃さない歪み
堀野哲朗が2013年に立ち上げたハンドメイド・エフェクター・ブランド、チョコレート・エレクトロニクス。その最新作Chocolate Crunchは、構想9年という膨大な時間をかけて完成したオーバードライブで、増幅段にMOSFETを使用したオール・ディスクリート回路で構成されている。これにより、音の純度が高く、ギタリストのニュアンスを忠実に再現する歪みが作り出せる。
ボリューム、ドライブ、トーンという扱いやすい3つのコントロールに加えて、クリスピー/リッチのキャラクター選択、ミッド/スタンダード/ミッド+ボトムのトーン選択のモード切り替えスイッチを装備。ドライブ、トーン・コントロールと合わせて、ギタリストが求めるドライブ・サウンドをかなり細かいところまで追い込める。電源は9V〜18Vまで対応可能だ。
Builder’s Voice

堀野哲朗 新作3機種の中で、個人的に一番気に入っているモデルです。ローがガツンと出ているのにこもらないパンチあるサウンド、心地よく艶やかな色気ある音色を目指して製作しました。左のトグル・スイッチ下側のリッチ・モードはワイドレンジで温かみがあり力強いサウンド、上側のクリスピー・モードはサクサク食感のクランチ・チョコレートのようなブースターとしても使いやすいサウンドです。2つの異なるキャラクター併せ持った1台、ぜひご賞味ください。
ASH’s Impression
ハイが落ちないので使いやすい。ニュアンスを出したい人に最適です

ASH まずバイパスの音が良いですね。すべてのツマミをセンターにしてオンにすると、けっこう音量があって、めちゃくちゃ良い歪みだとわかります。最近はレンジの広いモデルが多いけど、良い意味で凝縮されている。ドライブをマックスにしても崩壊しないし、ギターのボリュームを下げるとクランチもいけます。ハイが落ちないので使いやすい。
ミッド・モードにするとジョン・メイヤーっぽいトーンになりますね。ミッド+ボトムは中低域が増して、ピッキングの強弱にゲインが追従してくる。クリスピー・モードからリッチにすると腰の高さが変わる感覚がありました。手元でニュアンスを変えたい人におすすめです。
一番深い歪みは70年代のハードロックぐらいの感じ。個人的にはドライブ2時、リッチ・モードで、手元のボリュームを少し絞った音をベーシックに、リードでボリュームを上げて弾きたい。ニュアンスを出したい人に最適です。プレイを成長させてくれる歪みだと思います。
Brand Information
設立年: 2013年
所在地: 千葉県
問い合わせ: info@chocolateelectronics.com
公式HP: chocolateelectronics.com

ギター・マガジン2026年8月号
『長渕剛 永遠不滅の詩』
ギター・マガジン2026年8月号の特集『にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく』には、Chocolate Electronics堀野哲朗へのインタビューも掲載!