やっとみんなの前で演奏できるうれしさがあります。
編集部もライヴの現場にお邪魔しましたが、リハの時点からミヤさんの指揮下でサウンド決めが行なわれていましたね。どういう流れで音決めをしていくんですか?
エンジニアリングは普段のレコーディングでもマスタリングまで自分でやっていて、ライヴでもマイキングのセレクトなどはエンジニアと一緒に話をしながら決めていったので、今回もそれは変わっていないですね。どういうサウンドを目指して、どういうコンソールを使うかとか、ギターの音も普段のライヴとまったく同じ音ではないので、どういう音作りをするかとか。ドラムやピアノに使っているマイクも普段のライヴとは全然違ったりして。
今回は会場にライヴセットをイチから作ったと思うんですが、音響的な部分で設営面でこだわったポイントはありますか?
今回はライヴハウスとは違うコンベンション・ホールのような会場だったので、アクリル板をけっこう使いました。あと、配信ライヴなので“生”っていう感触を出したくて、演出も含めて生ピアノを使ったんです。ただ、ピアノをステージに置くってけっこうハードルが高くて、アクリル板をいっぱい使って対応したり。生のドラムが鳴っていると、ピアノのマイキングはなかなか難しかったですね。リハーサル当日までマイクを選んだりして、試行錯誤をくり返していました。
さて、12月には武道館公演「惡-The brightness world」の開催が決定しました。お客さんも入れたライヴで、かつ配信も予定していますが、ミヤさんにとってこのふたつを両立させるというのは、また考えることも増えてくるのでは?
そうですね。でも逆に、お客さんが目の前にいる分“生”っていう感覚は自然と出せると思うんです。あと、配信をいろいろな環境でやってきたので、そのノウハウも生かせるかなって気がしていますね。ライヴDVDを生でやっているっていう感覚で、その間を取れる感じはしています。
配信を経て進化したMUCCのサウンドを生で体感することもできる、という側面もありそうですね。
それもありますけど、やっぱり来れない人も少なくないと思うので、配信も100%でやりつつ、生のライヴも100%でできるよう、頑張りたいなと思います。
では最後に、武道館ライヴへの意気込みをひと言お願いします。
バンド史上、こんなに長い間お客さんの前でライヴをしてこなかったことはないので、“やっとできるな”っていう感覚があるんですよ。しかも、アルバムを出してから一度もお客さんの前でアルバム曲を演奏できていないので、配信ではやっていても全曲はやっていないんです。生のライヴのためにあえて置いておいた曲もあるので、やっとみんなの前で演奏できるうれしさがあります。もちろん、ハーフ・キャパの5,000人で間隔を空けて、お客さんも歓声は出せないっていうちょっと特殊な環境ではあるんですけど、“その場で共有できる”っていう強みはありますし。それに、僕らのお客さんは対応してくれると思うので、僕らは例えば声を出せない代わりに音を出せるグッズを作ってみようとかも企画しています。とにかく、とても楽しみですね。