2025年3月、モグワイが約3年ぶりの来日公演を行なった。3月12日（水）Zepp Shinjuku公演の本番前、スチュアート・ブレイスウェイト（g）に最新使用機材についてインタビュー。本記事では、スチュアートが本公演で使用した2台のアンプを本人の解説付きでご紹介する。
取材・文＝小林弘昂 通訳：トミー・モーリー 機材撮影＝小原啓樹
Stuart Braithwaite’s Amplifiers
・Fender / ’65 Twin Reverb（Left）
・Marshall / JCM900 4100 & Marshall / 1960A（Right）
長年使い続ける信頼の2台セット
スチュワートが使用したアンプは、フェンダー’65 Twin ReverbとマーシャルJCM900 4100の2台。どちらも日本でレンタルしたものだが、長年このセットを愛用している。この日はパレスチナの国旗がセットされていた。
2台同時に出力しており、’65 Twin Reverbはノーマルなレンジ用、JCM900 4100はローエンド用とのこと。
’65 Twin ReverbはVIBRATO chの1にインプットし、BRIGHTスイッチはオフ。各ノブは、VOLUMEが4.5、TREBLEが5手前、MIDDLEが4.5、BASSが7にセッティングされていた。リバーブとトレモロは未使用。
JCM900 4100はCH.Aを使用。各ノブは、MASTER VOLUMEが8、REVERBが1、PRESENCEが4、BASSが9.5、MIDDLEが2.5、TREBLEが3、PREAMPが3にセッティングされていた。
Others
アンプの裏にはPalmer / PGA03（スプリッター）が置かれていた。ペダルボードから送られた信号を本機で2つに分岐し、2台のアンプに振り分けている。
アンプの裏にはWeber / Mass 100W（アッテネーター）も置かれていたが、この日は未接続。
Interview
グッドなサウンドだから
そのままにしているんだ。
アンプは’65 Twin ReverbとJCM900 4100が用意されていましたが、それぞれどのような使い方を？
マーシャルはローエンド用で、Twin Reverbはノーマルなレンジ用。どっちのアンプにも同じディストーション・サウンドをインプットしているよ（笑）。
イギリスでも同じ組み合わせのアンプでライブをやっているんですか？
ライブだといつもその組み合わせだね。もし映像や写真で2台のTwin Reverbを見たことがあるなら、どちらかはバックアップのはず。
Twin ReverbとJCM900 4100の組み合わせにこだわる理由は？
いつもこれでやってきたから……それだけだと思う。あまり深く考えたこともないよ（笑）。グッドなサウンドだからそのままにしているんだ。もう20年くらいはこの組み合わせで固定しているかな。一時期はMesa/Boogieを使っていたこともあったけどね。
レコーディングではほかのアンプを使うことも？
マーシャルとTwin Reverbのほかにも、Super ReverbやQuad Reverbといったアンプも持っているよ。バリー（・バーンズ／g,key）はOrangeのアンプをよく使っていて、時々彼のアンプも試すことがある。『The Bad Fire』（2025年）のレコーディングでは、ほとんどのトラックでSuper Reverbを使ったと思うな。
2025年3月12日（水）Zepp Shinjuku
【Setlist】
01. God Gets You Back
02. Hi Chaos
03. Ithica 27 Φ 9
04. What Kind Of Mix Is This?
05. How To Be A Werewolf
06. Ritchie Sacramento
07. Pale Vegan Hip Pain
08. Fanzine Made Of Flesh
09. Auto Rock
10. Hunted By A Freak
11. Mogwai Fear Satan
12. We’re No Here
13. Lion Rumpus
-Encore-
14. My Father, My King
