ギター・マガジン2023年4月号 追悼特集 Jeff Beck 1944-2023 ギター・マガジン2023年4月号 追悼特集 Jeff Beck 1944-2023

ギター・マガジン2023年4月号 
追悼特集 Jeff Beck 1944-2023

ギター・マガジン2023年4月号表紙

3/13発売『ギター・マガジン4月号』(追悼特集:Jeff Beck 1944-2023)は、ご好評により一部のストアで予約完売となっております。お近くの書店、楽器店等でお早めにお求めいただきますようお願いいたします。

おもな取り扱い販売店リストをご用意しておりますので、ホームページからご確認下さい。また高額な転売品にはくれぐれもご注意下さい。

https://www.rittor-music.co.jp/news/detail/17840/

Jeff Beck 1944-2023
ありがとう、僕らのヒーロー。

2023年1月、ジェフ・ベックが突然この世を去った。

真の革新者だった。

もし彼がいなかったら、エレクトリック・ギター奏法は今日とは違う形になっていただろう。

そんなジェフを、本誌では過去40年以上にわたって幾度となく特集してきた。安易な模倣や分析を許す人ではない。それでも我々は、彼の演奏に惹かれ、憧れ、少しでもその音楽の核心に近づこうと力を尽くしてきたつもりだ。

でももう、ジェフ・ベック特集は作れないかもしれない──そんな気持ちで、通常の2倍の制作期間をかけて追悼特集を編むことに決めた。

だがしかし、見立てが甘かったようだ。1人のギタリストの記事としては過去最大となる157ページの特集を組んでもなお、彼のすべてを一冊にまとめることなど、到底できはしなかった。

それぐらい、偉大なギター・ヒーローだったのだ。

よって、私たちは使命として伝え続けることにする。変化を恐れず、進化し続けた、最高にカッコいいギタリストがこの世にいたことを。あの最高峰の表現に触れる機会を、これからも作っていかなければならない。

いつか、あなたと同じ次元でギターを弾くプレイヤーが現われることを祈りながら。

ありがとう、ジェフ。

新たなるジェフ・ベック伝説の第一幕として本特集を捧げます。

「Jeff Beck 1944-2023 ありがとう、僕らのヒーロー。」扉ページ

Message To Jeff.~ミュージシャン25名の追悼コメント

その訃報に際し、世界中のギタリストが一斉に追悼コメントを発表した。ほんの一部だが、25名のミュージシャンが綴った想いをここに紹介する。

孤高の天才が刻んだ7つの偉業

ジェフ・ベックという人は、78年の生涯で一体どんな偉業を残したのだろうか? 7つの話題に絞って、その謎を紐解いていきたい。

「孤高の天才が刻んだ7つの偉業」

What Jeff Said:ジェフ・ベック インタビュー・アーカイブ

生涯にわたってギターと音楽を追求し続け、孤高の存在であり続けたジェフ・ベック。その哲学を彼の言葉から垣間見るべく、時期の異なる7本のインタビューを掲載する。

読み進めながら作品を聴くことで、より深く、ジェフが残した音楽を噛み締めることができるはずだ。

  • Part.1:駆け出しの日々とベック・ボガート&アピス(1973年)
  • Part.2:『Blow By Blow』で挑んだジャズ・ロックという新天地(1975年)
  • Part.3:快進撃の中で考えるエレキ・ギターの可能性(1980年)
  • Part.4:独自スタイルを深化させた『Jeff Beck’s Guitar Shop』(1989年)
  • Part.5:ギター・ヒーローの邂逅、スティーヴィー・レイ・ヴォーン対談(1989年)
  • Part.6:デジタル路線の先陣を切った『Who Else!』制作秘話(1999年)
  • Part.7:円熟期に振り返るロック黄金時代の鮮烈な記憶(2006年)
ジェフ・ベックのインタビュー①
ジェフ・ベックのインタビュー②
ジェフ・ベックのインタビュー③

写真でたどるジェフ・ベック歴代使用機材

ヤードバーズ時代にサイケデリック・ロックの扉を開いた54年製エスクワイアとTone Bender。フュージョン期に実験的なアプローチを試みた54年製レス・ポールやトーキング・モジュレーター。そしてキャリアを通じ、自身の声となったストラトキャスター。

時代ごとにアイコニックな機材を使い、そのたびにギター・ファンを虜にしてきたジェフ・ベック。ここではヤードバーズから現在までに使用された、彼のギター、アンプ、ペダルを可能な限りご紹介しよう。

「写真でたどるジェフ・ベック歴代使用機材」扉ページ
「写真でたどるジェフ・ベック歴代使用機材」記事ページ
「写真でたどるジェフ・ベック歴代使用機材」記事ページ

ジェフ・ベックが残した作品たち

ジェフ・ベックが60年もの長い活動で残した作品は、ゲスト参加も含めると非常に膨大だ。ここでは主要な所属グループとソロ・アルバムに絞り、本誌でお馴染みの3人のギター・ライターたちによる紹介形式でお届けしよう。

「ジェフ・ベックが残した作品たち」記事ページ
「ジェフ・ベックが残した作品たち」記事ページ

ジェフの名曲、深掘りします。

ここでは、ジェフ・ベックが生み出した数ある名曲の中から4曲を激選して、おもいっきり深堀りしていく。楽曲誕生秘話や制作プロセスはもちろん、楽曲にまつわるエピソードやライブ・テイクなど、あらゆる方向から紐解いていこう。

また、ギター・プレイの考察は、ジェフ・ベックを追求し続けてきたプロ・ギタリスト=大槻啓之に曲の時間軸を追って解説してもらったので、要チェックだ!

  • 「Beck’s Bolero」
  • 「Cause We’ve Ended As Lovers」
  • 「Led Boots」
  • 「People Get Ready」
「ジェフの名曲、深掘りします。」記事ページ
「ジェフの名曲、深掘りします。」記事ページ

PLAYING ANALYSIS:時代ごとに分析するジェフ・ベック奏法

世界中のロック・ファン/ギター・フリークの耳とハートを魅了し続けた不世出の天才=ジェフ・ベック。

19歳での初録音を起点に、約60年間にわたる長き演奏キャリアの中で、各時代ごとに異なる音楽性と際立つギター・スタイルの両面を見事に築き上げてきた。以来、キャリアの終盤まで常に新しい音に挑戦して、斬新なインスピレーションを湧かせ続け、まさに“孤高の天才ギタリスト”として生涯を全うした偉大なる音楽家であった。

この奏法コーナーではその各時代ごとのギター・プレイの変遷と特徴をたどりながら、師の偉大な足跡を今一度振り返ってみたい。

「時代ごとに分析するジェフ・ベック奏法」記事ページ

TALK ABOUT JEFF BECK:名手が語るジェフ・ベック

  • 布袋寅泰
  • 渡辺香津美
  • 西 慎嗣
  • 菰口雄矢
  • 松本孝弘
「TALK ABOUT JEFF BECK:名手が語るジェフ・ベック」布袋寅泰
「TALK ABOUT JEFF BECK:名手が語るジェフ・ベック」渡辺香津美

僕らがたどって歩いたジェフ・ベック道:土方隆行×鳥山雄司

日本を代表するトップ・セッション・ギタリスト、土方隆行と鳥山雄司によるジェフ・ベック座談会をお届け。

80年代以降、日本のポップス/歌謡曲シーンのファースト・コールである彼らは、共にアマチュア時代にジェフのプレイに衝撃を受け、プロ・ギタリストを志したという。プロになってからもジェフの存在感は別格だったようで、90年代にはジェフの曲を演奏するバンドを一緒にやっていたほどだ。

そんな彼らの口から飛び出すのは、マニアックなプレイ考察の数々。ジェフへの愛情がひしひしと伝わる、名人2人の話をぜひお楽しみあれ。

「僕らがたどって歩いたジェフ・ベック道:土方隆行×鳥山雄司」

COLUMN:ジェフの少年時代

ヤードバーズへの加入がジェフのスター街道の始点とするならば、それ以前はどんな日々を送っていたのだろうか? 不世出のギター・ヒーローになるもっともっと前、まだアマチュアだったジェフ少年のお話を少しお送りする。

COLUMN:映画『Blow-Up(欲望)』のジェフ

【付録小冊子】特別譜面集 ジェフ・ベック名演選
(※電子版には付属しません)

  • 「Psycho Daisies」ヤードバーズ
  • 「Superstition」from『Live In Japan』ベック・ボガート&アピス
  • 「Scatterbrain」 from 『Blow By Blow』
  • 「Cause We’ve Ended As Lovers」 from 『Blow By Blow』
  • 「Led Boots」 from 『Wired』
  • 「Blue Wind」 from 『Wired』
  • 「A Day In The Life」 from 『Live at B.B.King Blues Club』
紙版限定付録:「特別譜面集 ジェフ・ベック名演選」

PICK UP

  • Positive Grid Spark MINI

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ギター・マガジン2023年4月号 追悼特集 Jeff Beck 1944-2023
  • 定価1,595円(税込)
  • 品種雑誌
  • 仕様A4変形判
  • 発売日2023-03-13