フェンダーの新たなるスタンダード“アメリカン・プロフェッショナルⅡ”シリーズが誕生！

　ネックの形状は“アメリカン・プロフェッショナル”シリーズと同じディープ“C”ネックだが、エッジをよりソフトに仕上げることにより、さらに快適で親しみやすいフィーリングを実現している。疲れを感じることなく、より長く、よりハードな演奏が可能だ。

　ネックには新しい“Super-Natural”サテン仕上げを採用。天然木により近い感触となり、摩擦や粘りのない弾きやすいネックとなっている。濃いめの色合いもリッチでエレガントな印象だ。

　下の写真を拡大していただければ、握りやすそうなネック形状と、サテン・フィニッシュの感覚が伝わるかと思う。

　ボディとネックのジョイント部は、ボディの厚さはそのままに、滑らかな形状に加工されている。またネック・プレートもエッジを柔らかくするために面取りがなされている。これらによりハイ・ポジションでの演奏がしやすくなっている。

　ピックアップはどのモデルにも、アメリカン・プロフェッショナル・シリーズの“V Mod”をさらに進化させた“V Mod II”が搭載されている。

　AM PRO II Stratocasterのシングルコイル・ピックアップは、ベルのような輝きとウォームさを両立。これまで以上に繊細で魅力的なサウンドを実現している。

　AM PRO II Stratocaster HSSのDouble Tapブリッジ・ピックアップは、プッシュ-プッシュ式のトーン・ノブを操作することで、パンチのあるトーンと、バランスの取れたシングルコイルのトーンを瞬時に切り替えることができる。

　AM PRO II Telecasterのピックアップの音もまたこれまで以上に繊細。そしてテレキャスターならではの独特なトゥワングを内包した魅力的なサウンドとなっている。

　AM PRO II Telecaster DeluxeのDouble Tapピックアップは、コイル・スプリットすることで、芯のあるシングルコイル・サウンドに切り替えることができる。

　AM PRO II Jazzmasterのシングルコイル・ピックアップは、ジャズマスター特有の煌びやかなサウンドが特徴だ。ブリッジ・ピックアップにはタップ機能が備えられており、パワフルなサウンドと出力の低いビンテージ・サウンドの切り替えができる。

　AM PRO II StratocasterとAM PRO II Stratocaster HSSのトレモロには、コールド・ロールド（冷間圧延成型式）スチール・ブロックが採用されている。これによりサステイン、明瞭度、ハイエンドの煌びやかさが向上した。

　AM PRO II TelecasterとAM PRO II Telecaster Deluxeのブリッジには、新しいトップ・ロード／ストリング・スルー・オプションが追加された。具体的には、弦をボディの裏側から通すことに加え、ブリッジ・プレートに開けられた穴から通すことも可能となった。そのどちらかを弦ごとに選択できるので、各弦のイントネーションとテンション感を個別に調整することができる。歴代のテレキャスター用ブリッジの中でも、最もフレキシブルなブリッジと言えそうだ。

　AM PRO II Jazzmasterのトレモロには、新開発のポップインアーム式Panorama Tremoloシステムが採用された。スムーズなアクションと広い可動域が得られ、滑らかなビブラードから過激なアーム奏法にまで対応する。

　どのモデルもトーンのノブはプッシュ-プッシュ式になっている。

　ノブを一度押すと、AM PRO II StratocasterとAM PRO II Stratocaster HSSはフロント・ピックアップとリア・ピックアップの組み合わせになり、AM PRO II Telecaster、AM PRO II Telecaster Deluxe、AM PRO II Jazzmasterはミックスが直列から並列への変更となる。2通りの音色を即座に切り替えることが可能だ。

　アメリカン・プロフェッショナルⅡシリーズのボディ材は基本的にはアルダーだが、AM PRO II Stratocaster、AM PRO II Stratocaster HSS、AM PRO II Telecasterにはローステッド・パイン材を採用したモデルも用意されている。

　パイン材は独特な音の暖かさを持ち、甘く伸びやかなハーモニック・キャラクターを持ったトーンが特徴だ。木目のパターンがはっきりしているため、見た目も美しい楽器となっている。