春畑道哉の新たなシグネチャー・ギター　
フェンダーカスタムショップ製モデルを日本製ラインで忠実に再現

　春畑道哉の新たなシグネチャー・ギター、“MICHIYA HARUHATA STRATOCASTER TRANS PINK”がフェンダーより発売された。

　フェンダーがシグネチャー・モデルを作った日本人ギタリストとして、春畑がその第一号だったことは周知のとおり。

　今回新たに登場したストラトキャスターは、フェンダーカスタムショップのマスター・ビルダーであるジェイソン・スミスが手がけ、2011年に発売された“MICHIYA HARUHATA STRATOCASTER III TRANS PINK”を、日本製ラインで忠実に再現したモデルだ。⼿の届きやすい価格帯に抑えながらも、高い品質と妥協のないスペックを備えている。

　さっそく各パーツを見ていこう。

　ボディ材はアッシュで、トップはフレイム・メイプル。これに鮮やかなトランス・ピンク・カラーとノー・ピックガード仕様が加わって、全体的にエレガントな印象のギターに仕上がっている。

　ネックには、春畑本⼈のギターのネックを3Dスキャンによって緻密に再現した“MICHIYA HARUHATA SOFT Vシェイプ・メイプル・ネック”が採用されている。特徴的なリバースのラージ・ヘッドには、チューニングの安定性を⾼めるロック式ナットを搭載。

　ペグにはフェンダー・ビンテージ“F”スタンプドが採用されている。

　3基のピックアップのうち2基のハムバッカーは、豊かなサスティンが得られるDIMARZIO AIR NORTON DP193（ネック側）と、タイトでブライトなサウンドが特徴的なDIMARZIO FRED DP153（ブリッジ側）だ。

　ミドル位置のシングルコイルには、澄み切った広域からタイトな低域までを網羅するCUSTOM SHOP TEXAS SPECIAL SINGLE-COIL STRATを採用。

　これら3つのピックアップは、ハムバッカーも含めてボディにダイレクト・マウントされている。

　マスター・トーンはプッシュ-プッシュ式。これによりネック側のピックアップのON/OFFを切り替えることができる。

　ブリッジにはダブル・ロッキング・トレモロ・システムを採⽤。アグレッシブなプレイでも正確なチューニングを維持することが可能だ。

　以上が“MICHIYA HARUHATA STRATOCASTER TRANS PINK”の特徴。カスタムショップ製モデルの入手をあきらめていた人も、このギターを持って春畑のソロやTUBEの曲を存分に弾きまくってほしい。