ゼマイティス伝統の造形美を持つエレアコ3モデルを紹介

　ゼマイティスから発売されたエレクトリック・アコースティック・ギターの新製品3機種を紹介しよう。いずれも同ブランドの伝統的な造形を持つ美しいモデルとなっている。

　AAJ-1000HSD-EとAAJ-3000HW-Eは17インチ幅のジャンボ・ボディのギターで、豊かな鳴りと魅力的な低音域を特徴とする。

　AAS-3000HW-Eは取り回しの良い15インチ幅のスモール・ボディのギターで、煌びやかなサウンドを持つ。

　サウンドホールは人気のハート型。その周囲の装飾は、AAJ-1000HSD-Eはマザー・オブ・パールのドット・インレイ、AAJ-3000HW-EとAAJ-3000HW-Eはハートとダイヤの木象嵌となっている。どちらが好みだろうか？

　ブリッジの形状はマスターシュ（口ひげ）型。ブリッジ本体とブリッジ・ピンの素材はエボニーだ。

　指板の素材は3モデルともエボニー。ポジションマークはAAJ-1000HSD-Eがシンプルなドットであるのに対し、AAJ-3000HW-EとAAS-3000HW-Eはダイヤで、特に12フレットはドットを4つのハートで囲んだ豪華なルックスとなっている。

　ヘッドストックには、アルミ・プレートに彫金を施したダイヤ型ブランド・エンブレムと、リーフ型のトラスロッド・カバーが付けられている。これもゼマイティス伝統の装飾だ。

　ボディのバックとサイドの材は、AAJ-1000HSD-Eが単板のマホガニーで、AAJ-3000HW-EとAAS-3000HW-Eは単板インディアン・ローズウッド。ネック材は3機種ともに1ピースのアフリカン・マホガニーを採用。ネックとボディはダブテイル（蟻継）方式によって強固にジョイントされている。

　ボディ・バックのパーフリングやセンター・ストリップはフレイム・メイプルを基調としたもの。これらもギターの高級感を高めている。

　そしていずれの機種にもフィッシュマンのMatrix Infinity VTピックアップとプリアンプ・システムが搭載されている。そのコントロールはサウンドホール内の6弦側に取り付けられている。

　またこの写真からは、サウンドホールまわりのロゼッタの様子もよく見てとれるだろう。