ギターコード・アプリ「指板図くん – かんたんコードブック」がギター・マガジンWEBで復活! ギターコード・アプリ「指板図くん – かんたんコードブック」がギター・マガジンWEBで復活!

ギターコード・アプリ「指板図くん – かんたんコードブック」がギター・マガジンWEBで復活!

 今年の1月7日に公開を終了したWEBサイト「ギターコード指板図くん」の中の「かんたんコードブック」が、一昨日、ギター・マガジンWEB(本サイト)で復活した。

 ページへの行き方は、本サイトのメニューに表示されている「かんたんコードブック」をクリックすればOK。

 「かんたんコードブック」は、ボタンでコード名を選ぶだけで複数の指板図が表示され、それぞれの音もすぐに確認できる便利なWEBアプリだ。2007年の公開以来、長年にわたってギター・ファンから好評を得てきたが、Flashで開発されたアプリであるため、2020年12月のFlash Playerのサポート終了に伴い、「かんたんコードブック」を含む「ギターコード指板図くん」の公開も終了した。

 そして今回ギター・マガジンWEBで復活した「かんたんコードブック」は、アプリケーション全体をHTML5で作り直したもので、以前のFlash版と同じ機能を備えている。

 ただ、そもそも以前のアプリの存在を知らないという方もいるかと思うので、「かんたんコードブック」の概要を説明しておこう。

 まず本アプリには、ノーマルモードとチューニングモードの2つのモードがある。

ノーマルモード

 ノーマルモードでは、「ルート」、「トライアド」、「セブンス」、「テンション」の4つのグループのボタンを順に選択することで、CやAmなどのシンプルな三和音から、G7などの四和音、そしてEm7(9)などのテンション入りコードの指板図までを表示することができる。

▲ボタンを E → m → 7 → 9 の順でクリックしてEm7(9)の指板図を表示したところ。

 指板図の下にある「♪」ボタンをクリックすると音が鳴る。ポジションごとの響きの違いも、耳でしっかりと確認することができる。

▲一番左の指板図の音を鳴らしたところ。音と同時に各弦を表す6色の波紋も表示される。

 指番号・音名・度数の表示/非表示と、音を鳴らした時のストロークの速度はアプリ下部のラジオボタンで切り替え可能だ。

▲これらのラジオボタンで指番号などの表示と非表示とストロークの速度を切り替える。
▲指番号と度数を表示したところ。
▲音名のみを表示したところ。

 さらに「♪」ボタンのとなりにある鍵盤ボタンを押すと、「鍵盤パネル」が表示される。これは、ギターのコードを鍵盤に置き換えた状態が示される仕様だ。加えて音名とMIDIノートナンバーも表示される。ギター特有のボイシングをDTM(デスクトップミュージック)で再現したい時や、コードについてキーボーディストとコミュニケーションをとりたい時などに、この鍵盤パネルが役立つはずだ。

▲鍵盤パネル。選択した指板図で鳴る音と同じ音程が青い鍵盤で表示される。

 なお鍵盤パネル上の「copy」ボタンをクリックすると、パソコンのクリップボードに音名とMIDIノートナンバーがコピーされる。これは以前のFlash版アプリにはなかった機能だ。

チューニング・モード

 一方、チューニング・モードではギター各弦の開放の音を鳴らせるので、これを使ってギターのチューニングを行なうことができる。

 アプリ全体の操作はいたってシンプル。もし使い方がわからない部分があっても、近くの「?」ボタンにマウスを乗せれば説明が表示される。

 そして「かんたんコードブック」に登録されているコードの種類と指板図の数は、一般的な紙の本のコードブックに比べるとはるかに多い。そのため「コードブックはもう不要」という人でも、このアプリで新しい押さえ方を見つけられるかもしれない。

 またギターはごく最近始めたばかりという人にも、コードに親しむための最初のツールとして、この「かんたんコードブック」の利用をおすすめしたい。