チェス盤を思わせる装飾を施したゼマイティスの最上級パール・フロント・モデル　2月に発売

　ボディのトップには、マザー・オブ・パールとソリッド・アバロンを敷き詰めた美しいシェル装飾が施されている。モデル名の“Chess”は、センターの格子状の部分がチェス盤を思わせることに由来する。

　そしてヘッドストックにもシェル装飾が施されているのが、THE PORTRAITの特徴だ。

　チューナーは、チューニングの安定性を誇るゴトー製のロッキング・チューナーを採用。

　アロー型のエンブレムとリーフ型のトラスロッド・カバーも、このヘッドストックの高級感を高めるのにひと役買っている。

　ボーン・ナットには手作業によるスキャロップ加工が施されている。これはトニー・ゼマイティスの手法に倣ったものだ。

　フレットのエッジが丸みを帯びているのはラウンド処理によるもの。これが最上級グレードに相応しい弾き心地を提供する。

　エボニー材の指板には、ドットとダイヤのポジション・マークが交互に並べられている。12フレットは両者を組み合わせたデザインだ。

　ピックアップはリンディー・フレーリンのピュアP.A.F.を2基搭載。

　ピックアップのリング、ブリッジ、テイルピースにはアルミ合金を採用。これらのパーツの組み合わせがパール・フロント・モデル特有のトーンを生み出す。

　3ウェイのピックアップ・セレクターはスイッチクラフト製。

　4つのコントロール・ノブはピックアップごとのボリュームとトーン。定評のあるCTSポットが採用されている。

　トーンのキャパシターはオレンジ・ドロップを使用。

　内部の配線方法はビンテージ50sトーン・ワイアリングが採用されている。

　さらにトレブル・ブリード・サーキットの導入により、ボリュームを絞った際にもフル・ボリュームの時と変わらないトーンが得られるようになっている。

　ボディを裏返せば、アルミ合金に彫金を入れた2つの豪華なバック・プレートを見ることができる。