多彩なコントロールを備えたオート・ワウ“Ottawa”がカール・マーティンより登場 多彩なコントロールを備えたオート・ワウ“Ottawa”がカール・マーティンより登場

多彩なコントロールを備えたオート・ワウ“Ottawa”がカール・マーティンより登場

 Carl Martin(カール・マーティン)よりエフェクト・ペダルの新製品“Ottawa”(オタワ)が登場した。国内販売は株式会社フックアップにより2022年6月から開始されている。

 Carl Martinはデンマークが世界に誇るアナログ・ペダル・エフェクトの老舗ブランドで、欧州のプロフェッショナルを中心に愛用者が多く、サウンドにこだわる日本のギタリストにも好評を博している。

 今回発売されたOttawaは、ワウ・ペダルのように足下で操作することなく、ピッキングのアタックの強弱だけでワウの効果が得られるオプチカル・エンベロープ・フィルターだ。別名でオート・ワウとも呼ばれる。

 また本機はCarl Martinが展開しているS(= Single)シリーズからの新製品であり、以前のClassic Optical Envelopeを小型化したものとなっている。

Ottawa(フロント・パネル)
Ottawa(バック・パネル)
Ottawa(斜めから)

 本機の4つのコントロール・ノブと、ノブの中央に位置するスイッチの役割は次のとおり。

Toneノブ:ハイカット・フィルターによる音質の調整
高周波数が、反時計回りでは減衰し、時計回りで増幅される。

Attackノブ:オート・ワウ効果がかかる感度の調整
反時計回りに回しきると感度ゼロになる。

Levelノブ:エフェクト・レベルの調整
バイパス時とエフェクト時の音量をそろえたり、異なる音量に設定できる。

Qノブ:フィルターのバンド幅の調整
反時計回りで丸いサウンド、時計回りでシャープなサウンドになる。

HP/BP/LPスイッチ:フィルターのタイプを選択
ハイパス・フィルター、バンドパス・フィルター、ローパス・フィルターのいずれかを選択可能。

 なおオート・ワウといえば1960年代から70年代にかけてのサイケデリック・サウンドを思い起こす人が多いと思うが、本機の多彩なコントロールが生み出すユニークでオリジナルなサウンドは、さまざまなジャンルの音楽のソロやリズム・ワークに活用できる。音は次の動画で確認してほしい。

 Carl MartinのSシリーズに共通する特徴としては、ペダルボードへの配置が容易なコンパクトな設計、アルマイト処理を施した高級感のあるトップ・パネル、ACアダプター駆動などが挙げられる。またフィルターの切り替えは、Classic Optical Envelopeではフットスイッチで行なうようになっていたが、本機では小型化のためピン・スイッチに変更されている。

 ところで、デンマークの会社が作った製品になぜカナダの首都の名前が付けられたのか?と誰もが疑問に思うはず。Carl Martinの公式ページに書かれた次の製品紹介文を読むと、どうやら“オート・ワウ”と“オタワ”の発音が似ている、というのが理由のようだ。

[前略]It’s difficult to say whether there is another connection between this pedal and the Canadian capitol, but we have redesigned the Optical Envelope Filter, and have given it a new, tongue-in-cheek name…. The Carl Martin Ottawa!

(このペダルとカナダの首都との間に他の関係があるのかどうかはわかりませんが、私たちはオプティカル・エンベロープ・フィルターを再設計し、新たな、ふざけた名前を付けました…。ザ・カール・マーティン・オタワ!)

CARL MARTIN
OTTAWA

【スペック】
Input:1M Ohm
Output:330 Ohm
S/N Ratio:56dB
Tone:High Cut
サイズ:60 (W) x 115 (D) x 50 (H) mm
重量:340g
消費電力:max 14mA
電源:9V DC 30mA, 2.1 mm female plug, センターマイナス (-)
※Carl Martin専用アダプターの国内販売はない。VITAL AUDIO POWER CARRIER シリーズでの使用を推奨。

【希望小売価格】
18,700円(税込)

【問い合わせ】
フックアップ TEL:03-6240-1213  http://www.hookup.co.jp