幅広い用途で活用できるレヴ・アンプリフィケーションのギター用アンプヘッド

　カナダのハイエンドなアンプ＆エフェクター・ブランドであるレヴ・アンプリフィケーション（Revv Amplification）より、ギター用アンプヘッドの新製品として“Generator 100P MK3”（以下：100P）と“Generator 100R MK3”（100R）の2モデルが登場した。

　両モデルともにプリ管にECC83を5本、パワー管には6L6GCを4本を採用したオール・チューブ・ギター・アンプでありながら、デジタル・レコーディングにも対応した拡張性を持つ。

　またフロントとリアの両方のパネルに装備された多数のコントロールと入出力端子により、多彩なサウンド・メイクができ、様々な用途での使用が可能なアンプになっている。

　以下ではおもなコントロールと端子を見ていこう。

フロント・パネル

　100Pと100Rどちらもチャンネル1（CH1／クリーン）、チャンネル2（CH2／クランチ）、チャンネル3（CH3／ハイゲイン）の3チャンネル仕様。フロント・パネルにはチェンネルごとのコントロール・ノブとスイッチが配置されている。

　チャンネル3のキャラクターは100Pと100Rとで異なっており、100Pは透明感のある鋭いハイゲイン・サウンド、100Rはよりファットでサチュレーションの多いモダン・ハイゲイン・サウンドに設定されている。

　各チャンネルにはトレブル（TREBLE）、ミドル（MID）、ベース（BASS）の3バンドEQを独立して装備。これらにより、楽曲に合わせた多彩なトーン・キャラクターを作ることができる。

　さらにチャンネル1にはレンジを広げる“ワイド・モード”、チャンネル2には“ドライブ・モード”、チャンネル3には“アグレッション・モード”があり、スイッチの切り替えによって同じチャンネル内で2〜3種類の音色を使い分けることができる。

　フロント・パネルにはこれらのほか、2つのマスター・ボリューム（MASTER 1／MASTER 2）、プレゼンス（PRESENCE）、デプス（DEPTH）のコントロール・ノブ、リバーブ（REVERB）やノイズ・ゲート（GATE）のスイッチなどが装備されている。

リア・パネル

　リア・パネルにはエフェクト・ループやMIDI、バランスXLR、USBなどの豊富な端子に加え、出力を切り替えるためのスイッチなども装備されている。

　本機は通常のヘッドアンプと同様に、外部のスピーカー・キャビネットに接続して使用できるのはもちろんだが、2つのバランスXLR出力端子により、ミキサーやインターフェイスへのステレオ・ダイレクト出力も可能になっている。特にバランスXLRからの出力では、Two notesのTorpedoキャビネット・シミュレーターを利用することができるので、DTMにも便利だ。

　またUSB端子やブルートゥース接続を利用してPCやモバイル端末へ接続すれば、Two notesのTorpedo Remote（Wireless Remote）ソフトウェアを用いることも可能。これにより、EQのコントロールや、リバーブ空間の選択、キャビネット・シミュレーターやマイク・シミュレーターを利用した緻密なサウンド・メイキングが実現できる。

　さらにMIDI端子に手持ちのMIDIコントローラーをつなげば、自分の目的に適した実用的なプログラム・チェンジを行うことも可能。

　出力切り替えスイッチでは、120Wまたは10Wのいずれかを選択できる。これにより大規模なステージから自宅練習、デスクトップ・レコーディングまで、さまざまなシーンで本機を活用することができるわけだ。

　また本機に付属する専用フットスイッチでは、チェンネルおよびモードの切り替えや、エフェクト・ループのON/OFF、マスター・ボリューム1/2の切り替え、プリセットの保存などが可能だ。