BLINK-182のトム・デロングの象徴的なシグネチャー・ストラトキャスターをフェンダーが復刻

ブリンク182（BLINK-182）のボーカル＆ギター、トム・デロングのシグネチャー・ストラトキャスター“Limited Edition Tom DeLonge Stratocaster”がフェンダーより発売された。

この1ピックアップの象徴的なストラトキャスターは、2000年代前半に販売されていた。2015年にバンドを脱退していたトムだが、2022年の電撃復帰からの再結成ツアー、そして待望の新作リリースに合わせて、このシグネチャー・モデルが復刻された。

カラーはダフネ・ブルー、サーフ・グリーン、グラフィティ・イエローと、フェンダー公式ショップ限定カラーのブラックの4種が用意されている。

Limited Edition Tom DeLonge Stratocaster

このシグネチャー・モデルについて、トム・デロング自身はこう語る。

僕は、親しみやすく、誰でも簡単に演奏できて楽しめるような音楽を作るようにしているんだ。 このシンプルさが、新しいシグネイチャーストラトキャスターのインスピレーションにもなっている。

ノブもピックアップも一つだけになっていて、簡単に音量を上げ、演奏して、素晴らしいサウ ンドを生み出せる。大勢のオーディエンスを前にしているときは、いろんな考えが山ほど押し寄せて来るからこのシンプルさが特に重要だと思うのさ。

その上、鮮やかなカラーが時代を超越したカリフォルニアの雰囲気を醸し出していて、どんなステージでも際立つんだ。

自分の音楽でも目指しているように、僕の音楽のアイデンティティに深く根ざしたブランドのフェンダーと一緒に、時を越えられるものを作り出せたんじゃないかな。

フェンダー公式資料より

フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションの製品開発最高責任者、ジャスティン・ノーヴェルのコメントは次のとおりだ。

パンクロックとポップパンクの音楽にその名を刻んだギタリストとして、トム・デロングは世界中のミュージシャンに革新とインスピレーションを与え続けています。

『Tom DeLonge Stratocaster®』は、トムとフェンダーの長年にわたった深い関係、そして彼の有力なスタイルと音楽レガシーを称えるものです。

本シグネイチャーは、ギタリストが自分の中にあるロックスターを思い切り表現できる、高品位の仕様、パワー、演奏性を提供するハイパフォーマンス楽器です。

フェンダー公式資料より

続いて、材構成やピックアップなどのスペックを見ていこう。

ボディ

ボディはアルダーで、グロス・フィニッシュを採用。4プライのパーロイド・ピックガードが映える。

ピックアップ＆コントロール

ピックアップにはセイモア・ダンカン製のInvaderハムバッカーを1基搭載。高出力でパワフルなトーンが特徴で、ブリンク182のようなヘヴィでキレのあるパワー・コードのリフにピッタリなサウンドを創出する。

また、コントロールはマスター・ボリュームのみという潔さ。ボリュームを絞ってもトーンが変わらない、トレブル・ブリード回路を採用している。

ネック

ネックはメイプルでシェイプはモダン“C”。指板はスラブ貼りでローズウッドを採用。

1990年代からトムが愛用していたオリジナル同様、トランジション・ロゴのラージヘッド仕様。

また、ネック・ジョイントのプレートには、オリジナル・アートワークが施されている。

ブリッジ

ブリッジはブロック・サドルのハード・テイル仕様で、チューニングの安定性を確保。パンクなどの激しいプレイをするギタリストには、嬉しいポイントだろう。

フェンダーの公式YouTubeには、トム・デロングが本モデルについて語ったインタビュー動画も公開されている（日本語字幕つき）。冒頭で“このギターを手にした時、思い浮かべる曲は？”という質問に対し、「Dammit」のリフを弾き始めるのがアツい！

また、そのサウンドは以下の動画でチェックしてほしい。試奏者は人気ギタリスト、ニコラス・ヴァイノグルーだ。