フェンダー、フアネスのシグネチャー・ギター“Juanes Stratocaster”を発売

　グラミー賞やラテン・グラミー賞の受賞歴を持つコロンビアのアーティスト、フアネス（Juanes）のシグネチャー・ギター“Juanes Stratocaster”がフェンダーより発売された。

　販売は彼の誕生日である8月9日（日本時間では10日）より開始されている。

　本モデルのボディは、美しいパール調のルナ・ホワイト（Luna White）サテン・ラッカー・フィニッシュで仕上げられている。“ルナ”はスペイン語で月を意味する言葉で、フアネスの長女の名前でもある。

　ネックのプロファイルはDeep “C”。ナット付近は薄く、ジョイント部に近づくにつれて徐々に厚みが増していく形状が、コード弾き、単音弾きのどちらにおいても自然な弾き心地を生む。

　指板には10〜14インチのコンパウンド・ラジアスを採用。指板面が丸みを帯びたロー・ポジションではコードが弾きやすく、平坦なハイ・ポジションでは音詰まりのない大胆なベンディングも可能だ。

　ピックアップは、ブリッジ・ポジションにCustom Juanes Alnico II Humbucker、ミドル＆ネック・ポジションにCustom Juanes Ultra Noiseless Stratを搭載。本モデルのために特別に調整されたこれらのピックアップにより、クラシックなストラトキャスターの煌びやなトーンと滑らかなリード・サウンドを、ハムノイズなしで実現している。

　また本モデルに搭載されたミッドブースト回路のオン／オフは、ボリューム・ノブの内側に付いたS-1スイッチで切り替え可能。ブーストのレベルはトーン2のノブで調整する。

　また、これらのエレクトロニクスが、彼の楽曲「La Camisa Negra」でのニュアンスに富んだグルーヴや、高揚感溢れる「A Dios le Pido」のクラシックなストラト・サウンドを提供する。

　さらに2点支持のシンクロナイズド・トレモロには、フェンダーの純粋なトーンとパフォーマンスを実現するベントスチール・サドルとコールドロールド・スチール・ブロックを使用。モダンな利便性を備えたポップイン・トレモロ・バーも採用されている。

　ヘッドストックの裏側には“Juanes”のサイン。

　ネック・プレートには、後述する“Fundación Mi Sangre”のロゴが入れられている。

　本モデルについて、フアネス自身は次のように語っている。

　フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションの製品開発最高責任者であるジャスティン・ノーヴェルのコメントは次のとおり。

　なお、フアネスのシグネチャー・ストラップ（Juanes Strap Luna White）、ピック（Juanes 351 Celluloid Picks）、シールド・ケーブル（Juanes 10’ Instrument Cable）も、ギターと同時に発表された。これらの日本国内での販売開始時期は、フェンダーの公式サイトで後日発表される。

　またフアネスは慈善活動家としても知られており、このJuanes Stratocasterで得られた収益も、コロンビア国内外の次世代の若者をサポートし、平和文化を促進するフアネス自身の財団”Fundación Mi Sangre”に寄付される。

　最後に、本モデルを扱った2本の動画を紹介しよう。

　1本目はYouTubeのFender Music Japanチャンネルで公開されている日本語字幕つきの動画だ。ここではフアネス自身が自分の生い立ちや、フェンダーへの憧れ、そしてJuanes Stratocasterについて語っている。

　もう1つの動画は、フアネスのツアーに参加しているギタリストのJuan Pablo Dazaによる試奏動画で、スペイン語の語りに英語の字幕がついたものになっている。パーツごとの特徴や、ミッド・ブースト回路の使い方について解説されているので、Juanes Stratocasterのサウンドや機能面に興味がある人は、こちらも見てみよう。