グレコより、トラディショナルなスタイルの小型アーチトップ・ギター“GES-AT”が登場

　グレコより、20世紀半ばのアメリカン・ギターをイメージした小型のアーチトップ・ホロウ・ボディ・エレクトリック・ギター、“GES-AT”が登場した。

　GES-ATは、1990年代に“ES”の名で発売されていたモデルを基に、パーツや塗装、スケールを変更するなどのアップグレードを施したものだ。

　ソリッド・ギター並みのサイズで、薄く軽量なため、自宅で手軽に演奏するギターとしても最適。アンプを使用せずとも、ある程度の音量が得られるのも特徴の1つ。

　また木加工から組み込み、塗装、仕上げ、セットアップまでのすべての工程が日本で行なわれている。

　以下では本モデルのパーツごとの特徴を紹介しよう。

ボディ

　シングル・カッタウェイを持つボディは、トップ、バック、サイドの材がすべてメイプルで、パラレル・ブレイシングを採用したフル・アコースティック構造になっている。

　またトップとバックは共に美しいアーチ形状を持ち、トップには2つのfホールが開けられている。

　サイドの厚みは非常に薄い44mm。このボディ・サイドにアウトプット・ジャックが取り付けられている。

ネック

　ネック材はマホガニーで、セットネック方式を採用。ボディとネックは14フレットの位置でジョイントされている。

　ネックの形状は、プレイヤーを選ばない標準的なグリップに仕上げられている。

指板

　指板材はローズウッドで、ポジション・マークはシンプルなパーロイドのドットを採用。

　スケール長は625mmのミディアム・スケールで、フレット数は19。ナット幅は43mm。

ヘッドストック

　ヘッドストックで見られるグレコの伝統的なブランド・ロゴは、手作業でのシルク・スクリーン・プリントで入れられたものだ。

ブリッジ

　ブリッジとブリッジ・ベースの素材はどちらもローズウッドで、これらが本モデルのアコースティックな鳴りに貢献している。またこのブリッジは弦高調整も可能だ。

ピックアップ

　ネック・ポジションに搭載された1基のピックアップは、アルニコ5マグネットを使用したドッグイヤー・タイプのGES-Pシングルコイル。このGES-Pは、ルーツ・ミュージックにも似合うピュアなサウンドを目指して開発されたものだ。

その他のパーツ

　その他、トラピーズ・テイルピース、クラシックな面持ちのゴールド・カラー・スピード・ノブ、ブラケットで固定された厚みのある鼈甲柄ピックガード、軽量なゴトー製のビンテージ・タイプ・マシンヘッドも、本モデルの特徴だ。

カラー／フィニッシュ

　カラーはタバコ・サンバーストで、弾き込むほどに経年変化が楽しめるラッカー・フィニッシュが採用されている。

付属品

　そして本製品にはハードケースが付属する。