ギブソンより新製品“セオドア・スタンダード”(Theodore Standard)が発売された。
本モデルは、ギブソンの伝説的な元社長であるテッド・マッカーティが1957年にスケッチしたデザインを、現代の技術によって製品化したギターだ。
そのコンセプトは、2022年3月に限定モデルとして発売され、完売したギブソン・カスタムショップの“セオドア”と同様だが、今回の“セオドア・スタンダード”はギブソンUSA製で、なおかつレギュラー・ラインでの製品となる。
ちなみにスケッチが描かれた1957年の翌年には、ギブソンからフライングV、エクスプローラー、ES-335などの有名なモデルが発売されている。
では、セオドア・スタンダードのおもな特徴を紹介しよう。
カラー
カラーはビンテージ・チェリー(Vintage Cherry)、アンティーク・ナチュラル(Antique Natural)、エボニー(Ebony)の3種類。いずれもボディのトップ、サイド、バックに加え、ネックとヘッドの裏側も同じカラーで統一されている。
ビンテージ・チェリー
アンティーク・ナチュラル
エボニー
ボディ
ボディ材はマホガニー。
ユニークなダブル・フローレンタイン・カッタウェイの形状により、最高フレット(22フレット)へのアクセスも容易になっている。
ネック
ネックもマホガニーで、形状はスリム・テーパー。
指板
指板材はローズウッド。
インレイの形状はトラペゾイド(台形)。
ヘッドストック
ヘッドストックの形状はシミタール(三日月刀)。
ピックアップ
ピックアップは、ネック側が’57 Classicで、ブリッジ側が’57 Classic Plus。
これらのパワフルなハムバッカーが、豊かなサステインと多様なトーンを生み出す。
コントロール
コントロールはマスター・トーン、マスター・ボリューム、ピックアップ切り替えスイッチ。
ハードウェア
ハードウェアは、ABR-1チューン・オー・マティック・ブリッジ、ストップ・バー・テイルピース、グローバー・ミニ・ロトマティック・チューナーを搭載している。
そしてギター全体がバランスと演奏性に優れた構造になっていることも、本モデルの大きな特徴だ。
Gibson
Theodore Standard
【スペック】
Body
Shape: Theodore
Material: Mahogany
Top: N/A
Weight Relief: N/A
Binding: N/A
Neck
Neck: Mahogany
Profile: SlimTaper
Nut width: 43.053mm
Fingerboard: Indian Rosewood
Scale length: 628.65mm
Number of frets: 22
Nut: Graph Tech
Inlay: Acrylic Trapezoid
Hardware
Bridge: ABR-1 Tune-O-Matic
Tailpiece: Aluminum Stop Bar
Tuners: Grover Mini Rotomatic
Plating: Nickel
Electronics
Neck pickup: 57 Classic
Bridge pickup: 57 Classic Plus
Controls: Master Volume, Master Tone; Hand-wired with Orange Drop Capacitors
Case & SKUs
Case: Hardshell Case
【参考価格】
275,000円(税込)
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン https://gibson.jp