エディ・ヴァン・ヘイレンの“シャーク”ギターのレプリカがEVHより登場

　EVHより新製品“Striped Series Shark”が登場した。国内での販売は2024年4月26日（金）より開始されている。

　若き日のエディ・ヴァン・ヘイレンは、日本製の角張った変形ギターのボディの一部をノコギリで切り、ボディ・エンド側のV字に切り落とした部分には歯のようなギザギザを残した。そのボディに銀色の塗料を塗り、テープをストライプ状に貼り付けたあと、バーガンディ・カラーの自転車用塗料を吹き付けた。

　こうして改造されたギターは、1978年のヴァン・ヘイレン初のワールド・ツアーでお披露目され、1980年にリリースされたサード・アルバム『Women and Children First』（邦題：暗黒の掟）の裏ジャケットの写真で広く知られるようになり、“シャーク”という愛称で呼ばれるようになった。

　今回登場した“Striped Series Shark”は、そのシャーク・ギターの仕様をもとにしたモデルだ。また、エディのファンからの絶えることのない長年のリクエストによって実現したものだという。

　その各パーツを見ていこう。

ボディ／ネック／ヘッドストック

　アッシュ材のボディとメイプル材のネックはセットネック方式で接合されている。

　また上の写真でわかるとおり、バーガンディとシルバーによるストライプのペイントが、ボディとネックの裏側にも施されている。

　ネックのシェイプはEVHモディファイド“C” 。

　ヘッドストックの形状は“ホッケー・スティック”と呼ばれるものだ。

スケール長／指板

　スケール長は24.75インチ。

　パーフェローの指板には、12-16インチのコンパウンド・ラジアスが採用されている。

　22本のフレットにはジャンボ・フレットを使用。ポジション・マークの形状はドット。

ピックアップ

　ピックアップはアルニコ2を使用したEVH Wolfgang Sharkハムバッカーを2基搭載。

　このピックアップは、パワーと明瞭度、甘いサスティンとコシのあるリズム・トーンを、理想的なEQバランスで実現している。

コントロール

　コントロールは、1ボリューム、1トーン、3ウェイ・トグル・スイッチで構成。

　ボリュームにはトレブル・ブリード回路と低摩擦のポットが使われており、EQバランスを均一に保ちながら、スムーズなボリューム・コントロールができる。

　一方、トーンには高摩擦のポットが採用されている。

　トグル・スイッチは、1弦側のホーンの先端近くにブラス製のプレートを使って取り付けられている。

ハードウェア

　クローム・メッキのブラス・ハーモニカ・ブリッジは、重厚なアタックと豊かなサスティンを提供する。

　ターンバックル付きのクローム製アイ・フックは、このモデルの中でも最も目を引く部分だろう。

　ゴールドとクロームを組み合わせたチューナーも異色のルックス。

　ブラス・ナットやトラスロッド・カバー上のEVHロゴも、本モデルをさらに個性的なものにしている。

　以上がStriped Series Sharkのおもな特徴だ。

　サウンドは次の動画で確認しよう。