ヤマハ、松本孝弘の監修によるギター・アンプ“THR30II Wireless TAK MATSUMOTO”を発表 ヤマハ、松本孝弘の監修によるギター・アンプ“THR30II Wireless TAK MATSUMOTO”を発表

ヤマハ、松本孝弘の監修によるギター・アンプ“THR30II Wireless TAK MATSUMOTO”を発表

 ヤマハが、松本孝弘の監修によるギター・アンプの新製品“THR30II Wireless TAK MATSUMOTO”を発表した。

 本モデルは数量限定生産品で、発売は2024年8月が予定されている。

YAMAHA/THR30II Wireless TAK MATSUMOTO

 ヤマハのデスクトップ型ギター・アンプの“THRシリーズ”は、大型ステージ・アンプでも小型練習用アンプでもない“第3のアンプ”として、2011年に登場した。

 また2019年には、現代のギタリストのニーズに応える音とデザイン、機能性を追求し、フルワイヤレス・モデルもラインナップした“THR-IIシリーズ”が発売された。

 以来、“THR”は、ステージやスタジオを離れていても、いつでもギターを弾いていたいギタリストのニーズを満たすアンプとして、世界中のギタリストたちに愛用されている。

 そして今回発表された“THR30II Wireless TAK MATSUMOTO”は、THR-IIシリーズの“THR30II Wireless”をベースとしつつも、松本孝弘がサウンドとデザインを監修した特別なモデルとなっている。

洗練されたデザイン

 本機の外観はブラックとシルバーでまとめられている。

 通常製品のTHR30II Wirelessにも筐体がブラックのモデルがあるが、本機はフロント・グリル・バーとコントロール・ノブにシルバーのパーツを採用することで、さらに洗練されたルックスに仕上げられている。

 また筐体の上部には、松本孝弘のレーベルである「House Of Strings」のロゴがあしらわれている。

「House Of Strings」のロゴ
「House Of Strings」のロゴ

 さらに、松本が大切にしている言葉である“玲”の文字を使ったエンブレム・バッジも付属する。このバッジはマグネット式なので、本機のフロント・パネルなどに貼り付けることができる。

エンブレム・バッジ
エンブレム・バッジ

瞬時に呼び出せる極上の“TAK TONE”

 電源ボタンの右側に配置された5つのスイッチは、通常製品では「USER MEMORY」という名前だが、本機では「OWN MEMORY」と名付けられている。

 ここには松本が監修した5つのサウンドがプリセットされており、“TAK TONE”と称される彼ならではの極上のサウンドを瞬時に呼び出すことができる。

電源ボタンとOWN MEMORYスイッチ
電源ボタンとOWN MEMORYスイッチ

 さらにAMPスイッチで選べる3つのアンプ・モードは、通常製品では“MODERN/BOUTIQUE/CLASSIC”だが、本機には松本自身のネーミングによる“PLEASURE/PAST/PRESENT”が使われている。その意味は、彼の“現在のサウンド/過去のサウンド/お勧めのサウンド”であるとのことだ。

LEDディスプレイ、TAP/TUNERボタン、AMPノブ、AMPスイッチ
左から、LEDディスプレイ、TAP/TUNERボタン、AMPノブ、独自のネーミングによるAMPスイッチ。

本機だけの特別なエフェクト

 また本機には“TAK TONE”の再現に欠かせないエフェクトが多数用意されている。

 EFFECTノブで選択できるのはWAH、CHORUS、FLANGER、PHASAERの4つ。このWAHは通常モデルのTREMOROに代わって搭載されたもので、これによりワウ・ペダルの位置を“半止め”にする特徴的なサウンドを得ることができる。

 またEFFECTノブの隣のノブの名前は、通常モデルでは「ECHO/REV」だが、本機では「DLY/REV」になっている。このノブではDELAY、DLY/REV、HALLに加え、付点8分のディレイが得られるDOT DELAYも選択できる。

EFFECTノブとDLY/REVノブ
EFFECTノブとDLY/REVノブ

専用アプリ“THR Remote”

 無料の専用アプリケーションの“THR Remote”(iOS/Android/Win/macOS対応)を使うことで、本機をさらに楽しむことができる。

 THR Remoteには、本モデルでのみ使用できる特徴的なギター・サウンドが30種類以上プリセットされているため、ユーザーは“TAK TONE”を手軽に呼び出して演奏することができる。

 アンプのゲインやトーンの調整や、本体では操作できないキャビネットの選択も可能。

 コンプレッサーやノイズゲート、デチューン、ハーモニー、リバーブなどのエフェクトを細かく設定することもできるので、ユーザーはより自由な音作りを楽しむことができる。

THR Remoteの画面
THR Remoteの画面。これは開発段階のもので、実際の仕様とは異なる場合がある。

松本孝弘のコメント

松本孝弘

このプロジェクトは 2022年12月からスタートしました。
Yamahaさんと僕のギターテックチームとの共同開発により試行錯誤を繰り返し、僕自身も幾度となく試奏をしてアイデアを出し合って納得のいく素晴らしいアンプが出来上がりました。
僕の現在(PRESENT)、過去(PAST)、そしてお勧めのサウンド(PLEASURE)を存分にお楽しみ頂けると思います。
THR30II Wireless TAK MATSUMOTO 遂に完成です!

── 松本孝弘

YAMAHA
THR30II Wireless TAK MATSUMOTO

【スペック】
●アンプタイプ:15種類 Guitar Amp モデル, 3種類 Acoustic モデル, 3種類 Bass Models, 3種類 Flat ボイシング
●搭載アンプシミュレーション:CLEAN1、CLEAN2、CRUNCH、LEAD1、LEAD2、BASS、ACO、FLAT
●搭載エフェクト:WAH、CHORUS、FLANGER、PHASER、DELAY、DOT DELAY、DLY/REV、HALL REVERB、COMPRESSOR、NOISE GATE、*DETUNE、 *HARMONY、 ROOM REVERB、SPRING REVERB (の印がついているエフェクトはTHR Remoteアプリケーションで選択可能)
●Bluetooth:内蔵
●ギターワイヤレス:内蔵 ※Line6 Relay G10T(II)トランスミッター(別売)が必要
●クロマチックチューナー:内蔵
●コントロール:AMP、GAIN、MASTER、BASS、MIDDLE、TREBLE、EFFECT、DLY/REV、GUITAR OUTPUT、AUDIO OUTPUT、TAP/TUNERスイッチ、OWN MEMORYスイッチ x 5、Bluetooth®スイッチ、サウンドモード切替スイッチ
●接続端子:INPUT(標準フォーンモノジャック)、PHONES(ステレオミニジャック)、AUX IN(ステレオミニジャック)、USB、DC IN、LINE OUT(L/R標準フォーンジャック)
●スピーカー:9cmフルレンジ x 2
●定格出力:30W(15W+15W) バッテリー駆動時 15W(7.5W+7.5W)
●電源:ACアダプター、充電式バッテリー *駆動時間約5時間 (使用条件によって異なる)
●寸法(W×H×D):420×195×155 mm
●質量:4.3kg
●付属品:ACアダプター、クイックガイド、CUBASE AI Download Information (CUBASE AI ダウンロードについて)

【価格】
84,700円(税込)

【問い合わせ】
ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンター TEL:0570-056-808 https://jp.yamaha.com

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