ユニークな回路とサウンドを持つthe King of Gearのピッチシフター/ハーモナイザー・ペダル“PITCH MAGPIE” ユニークな回路とサウンドを持つthe King of Gearのピッチシフター/ハーモナイザー・ペダル“PITCH MAGPIE”

ユニークな回路とサウンドを持つthe King of Gearのピッチシフター/ハーモナイザー・ペダル“PITCH MAGPIE”

 the King of Gearより、ピッチシフター/ハーモナイザー・ペダルの“PITCH MAGPIE”が登場した。

 日本国内での販売は、2024年5月よりアンブレラカンパニーによって開始されている。

the King of Gear/PITCH MAGPIE
the King of Gear/PITCH MAGPIE
the King of Gear/PITCH MAGPIE

 the King of Gearは、レディオヘッドの使用機材に関する膨大な資料と研究を蓄積したWEBサイト(https://thekingofgear.com)を運営する中で、オリジナル・ペダルの開発も行うに至ったというユニークなエフェクター・ブランドだ。

 今回登場した“PITCH MAGPIE”は、同ブランドならではのセンスが反映されたポリフォニックのピッチシフター/ハーモナイザー・ペダルで、1990年代中期のピッチシフト・デバイスが持っていた独特のトーンからインスパイアされたものとなっている。

 また本機には、デジタル・ディレイをベースにピッチシフトを構築するというユニークな回路構成が採用されている。

 さらにピッチシフトを彩る次の3つのモードが搭載されており、従来のピッチシフターを超えた幅広い表現を可能にしている。

  • Auto Glissando:スレッショルドを超える入力があるときにピッチを変化させる、オートスライド/グリッサンド・エフェクト。スライド・タイムの調整、さらにスライドのシェイプも2種類から選択可能。
  • Resonant Filter:ピッチシフトにローパスまたはハイパスのレゾナント・フィルターを適用。自在なカットオフ制御に加えてランダム・モジュレーションも搭載。レゾナンスを上げればフィードバックやオシレーションが発生し、過激な表現が可能。
  • Vibrato:ピッチシフトにビブラートを適用。レートとデプスの幅広い制御に加えて、テープ・ライクな揺れを演出するランダム・ビブラートもOK。ドライ音をブレンドすればコーラス・エフェクトにもなる。

 各コントロールの名称と機能は次のとおり。

  • PARAM:選択したモードによって異なるパラメーターを制御する。
  • PITCH:入力シグナルのトランスポーズ量を設定する。-1オクターブから+1オクターブまで、半音ごとにクオンタイズされた合計31のピッチを提供。
  • MODE:ウェット信号に適用されるエフェクトを選択する。ピッチシフターのボイシングも、各モードにより微妙に異なる。
  • OVERTONE:エフェクトの出力から入力に戻るフィードバックの量を設定する。ピッチシフターやモードで選択されたエフェクトの効果を増幅。
  • MIX:ドライとウェットのバランスを設定する。最大ではウェット信号のみが出力される。
  • Foot Switch:エフェクトのオン/オフを切り替える。

 そして本機が生み出す特徴的なサウンドは、日本語公式サイトでは「鳥のさえずりのように滲むセンチメンタル・サウンド」、「蕾が開花するようなファンタジックな揺らぎ」、「オルタナティヴ・ロック全盛の風景と強くリンク」といった言葉で形容されている。

 またモデル名“PITCH MAGPIE”の中の“MAGPIE”は日本語では“カササギ”(鳥の一種)だが、“おしゃべりな人”や“ガラクタを集める人”という意味もあり、含蓄の深いネーミングと言えそうだ。

 気になるサウンドは、次の動画で確認しよう。

the King of Gear
PITCH MAGPIE

【スペック】
●電源:9V DC 2.1mmセンターマイナス
●消費電流:約60mA

【希望小売価格】
38,390円(税込)

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/