畑山悠月(KALMA)がグレッチを弾き比べ! 試奏モデル:Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby 畑山悠月(KALMA)がグレッチを弾き比べ! 試奏モデル:Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby

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畑山悠月(KALMA)がグレッチを弾き比べ! 
試奏モデル:Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby

畑山悠月(KALMA)がグレッチのElectromatic(エレクトロマチック)シリーズを徹底試奏! 今回はElectromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsbyをレビュー!

取材・文=関口真一郎 人物・機材撮影=星野俊 動画撮影・編集=熊谷和樹 録音=嵩井翔平

畑山悠月がElectromaticシリーズ4機種を弾き比べ!

Electromatic(エレクトロマチック)シリーズとは?

グレッチのElectromaticシリーズは、上位機種のクオリティを保ちながら、現代のプレイヤーのニーズに合わせてスペックを見直し、手の届きやすい価格帯にまとめ上げたシリーズだ。

フルアコのホロウ・ボディ・モデルや、センター・ブロックを採用したセミ・アコースティック・モデル、ボディ内に空洞を設けたチェンバード・ボディのJetなどをラインナップしており、使用パーツやビグスビー・ビブラートの有無など、様々なバリエーションがある。

ピックアップは明瞭でダイナミックなサウンドのモデルをそれぞれ搭載。コントロールはマスター・ボリューム、マスター・トーン、各ピックアップのボリューム、トグル・スイッチという構成が中心で、マスター・ボリュームにはボリュームを絞った時に高音域がこもらないようにしたトレブル・ブリード回路が組み込まれている。ステージ映えする幅広いスタイルに対応するモデルを求めるユーザーにぜひオススメしたいシリーズだ。

試奏するのはこのモデル!

Gretsch
Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby

Gretsch/ Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby(前面)
Gretsch/ Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby(背面)

グレッチ特有の箱鳴り感と、高い演奏性を兼ね備えたモデル

マホガニー・ボディにチェンバード・スプルースのセンター・ブロックを組み込んだ、限定のセミ・アコースティック・モデルの限定バージョン。グリップは薄めのUシェイプを採用しており、ダブル・カッタウェイということもあって、ハイ・ポジションにもアクセスしやすい。歯切れの良いサウンドが特徴のP-90Eシングルコイルを2基搭載。パーツはすべて華やかなゴールドでまとめられている。グレッチ特有の箱鳴り感と、高い演奏性を兼ね備えたモデルだ。

歯切れの良いサウンドが特徴のP-90Eシングルコイル・ピックアップ。
歯切れの良いサウンドが特徴のP-90Eシングルコイル・ピックアップ。
弦ごとにブリッジ位置の調整が可能なアジャストマチック・ブリッジ。
弦ごとにブリッジ位置の調整が可能なアジャストマチック・ブリッジ。

Gretsch
Electromatic Pristine LTD Center Block Double-Cut with Bigsby

【スペック】
●ボディ:ラミネーテッド・マホガニー
●ネック:マホガニー
●指板:ローレル
●フレット:22
●ピックアップ:P-90E Single-Coil×2
●コントロール:マスター・ボリューム(トレブル・ブリード回路搭載)、マスター・トーン、ボリューム(リアPU)、ボリューム(フロントPU)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●ブリッジ:アジャストマチック・ブリッジ
●カラー:ペトロール(写真)、ホワイト・ゴールド、ダーク・チェリー・メタリック

【公式ホームページ】
https://www.gretschguitars.jp/gear/collection/electromatictm-pristine-ltd-center-block-double-cut-with-bigsby-25086305/2569/

畑山悠月(KALMA)の試奏コメント

畑山悠月

アルペジオでも音が濁らずにクリアに聴こえるのが印象的でした

もともとグレッチのギターは自分の歌が乗りやすいと思ってるんですけど、このギターも同じように感じましたね。バンドの音との混ざりも良さそうで、音のバランスが良いです。

僕はハイ・ポジションでコードを押さえてストロークすることも多いんですけど、僕のメイン・ギター(グレッチG6120T-55 VS)よりも、ハイ・ポジションに行った時の感触がスムーズに感じました。握りやすいネックのグリップですね。

サウンド面では、クリーンはリア、歪みはセンター・ポジションが好みでしたね。センターの歪みはコードの音も良かったんですけど、特にアルペジオを弾いた時に、音がボワッと濁らずに、しっかりと1つ1つの音がクリアに聴こえるのが印象的でした。

全4機種の試奏を終えて

グレッチ/Electromaticシリーズと畑山悠月

グレッチの音をぜひ一度体感してもらいたいですね

普段からグレッチを使っているものの、こうやって改めて試奏してみると、僕の知らないグレッチの世界も感じられたりして、凄く楽しかったです。グレッチって“貴族”というか、高級なイメージがありますよね。実際、上位モデルはビギナーの人にはなかなか手が出しづらい価格帯だと思いますけど、このElectromaticシリーズなら手が届きやすい価格帯に抑えられていますし、なおかつ音も仕上がりも上位モデルと遜色ないくらいしっかりとしているので、めちゃくちゃ良いなと思いました。

グレッチって音作りの幅が広いんですよ。ちょっとアンプのツマミをいじっただけで、大きく音が変わるんです。今は慣れましたけど、そういう意味では音作りにちょっとコツが必要かもしれない。

それに、日ごとに音が変わるイメージもあるんです。もちろんライブハウスの電源とか、会場の音の回り方にも影響されるんですけど、いつも印象が変わって聴こえる。だから“今日はどんな感じかな?”って思いながら、PAやローディーさんと相談しながら音を作るんですけど、その時間がめっちゃ楽しくて。何も考えずに、ただアンプに挿しただけだと、グレッチの音の良さが実感できないかもしれないので、グレッチを弾くのが初めてという人は、まずは楽器店の店員さんにカッコいい音に設定してもらってから試奏するといいと思います。

グレッチを持っている人は僕のまわりに少ないんですけど、それだけにグレッチを持っている人と出会うと、ちょっとした仲間意識が芽生えますよね。僕もまだ知り尽くしているとは言えないですけど、“あ、グレッチの良さわかるんだ。いいよね、グレッチ”って感じで、盛り上がったりして(笑)。興味のある人は、その音をぜひ一度体感してもらいたいですね。特に僕のように歌って弾く人にはオススメです。

今回の試奏動画では、クリーン・トーンから歪みまで、自分ができる範囲のプレイで色々と弾かせていただきました。みなさんのギター選びの参考にしていただけたらと思います。

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