ペダル型の筐体にエフェクター、モジュラー・シンセ、ルーパー、シーケンサーといった音楽制作ツールが詰め込まれた、Empress Effectsのモジュラー・ペダル・システム“ZOIA”の出荷台数が1万台を突破した。これを記念して、筐体とディスプレイに特別なカラーを配した限定モデル“ZOIA 10K”が発売されている。
限定カラーに身を包んだZOIA 10Kは、新たなエフェクト・モジュールが追加された最新ファームウェア「ZOIA 5.0」が適用された状態で出荷されている。
フル機能モジュラー・ペダル・システム“ZOIA”とは?
ZOIAとは、ペダル型のフル機能モジュラー・ペダル・システムだ。様々なモジュールの機能をブロックのように組み合わせることで、仮想ペダルボード、モジュラー・シンセ、ルーパー、シーケンサーなどを自分だけのスタイルで構築することが可能。
たとえば、テープ・ディレイのエミュレーション作るなら、ディレイ・エフェクトに対してLFO(低周波オシレーター)でゆらぎを加え、フィルターでディレイ音の温かみを再現する、といったような音作りを、モジュールの組み合わせとパラメーター調整で行なっていくイメージだ。
音作りに用いる付属モジュールは、オシレーター、LFO、フィルター、VCA、ADSR、ビットクラッシャー、エンベロープ・フォロワー、オーバードライブ 、ディレイライン、EQ、ルーパーなど、実に90種類以上を搭載。
それぞれのモジュールは筐体上面にある8 × 5のボタン・グリッドに配置され、このボタンから特定の機能にアクセスできる。ボタン同士の入出力は、モジュラー・シンセサイザーのような感覚で自由にパッチ接続できるようになっている。
もちろん、ZOIAにはすでに完成された多数のエフェクト・モジュールがあらかじめ用意されているのだが、自分だけのエフェクターを自由にデザインして、グリッド上に仮想ペダルボードを組み上げられるのが醍醐味といえるだろう。
台数限定の記念カラー・モデル“ZOIA 10K”の特徴
通常カラーのZOIAがラメの入ったブラックであるのに対し、限定モデルのZOIA 10Kでは、筐体カラーがどこか懐かしいベージュカラーとなり、80年代後半から90年代初頭のレトロな雰囲気をまとう。また、OLEDディスプレイの配色も黒地にブルー表示という特別仕様に変更された。
なお、ZOIA 10Kに適用済みの最新ファームウェア5.0では、DSPの使用が効率化されたのに加え、「Reverse Delay Module」と「Univibe Module」という2つのモジュールが追加された。さらに、ファクトリー・プリセットのラインアップも変更されている。
Empress Effects
ZOIA 10K
【スペック】
●Input Impedance:->= 1MΩ
●Output Impedance:100Ω
●Frequency Response (-3dB):10Hz – 23.4kHz
●Total Harmonic Distortion:0.22%
●Dynamic Range:105.5 dBA
●Input Headroom (no pad):+0.5 dBu
●Input Headroom (6dB pad):+5.7 dBu
●Input Headroom (12dB pad):+10.8 dBu
●Output Headroom:+16.2dBu
●Power Input Connector:2.1mm Barrel Connector
●Power Input Voltage:9V DC (center negative)
●Required Current:300mA
●Height (enclosure only):約45mm(エンクロージャーのみ)
●Height (including controls):約67mm(ノブを含む)
●Length:約144mm
●Width:約95mm
●Weight:約680g
【価格】
85,000円(税込 93,500円)
【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/