ソロ名義での活動を本格的に再開したトム・ミッシュが、自身のレーベル〈Beyond The Groove〉から新曲「Red Moon」をリリースした。

2025年3月にリリースした「Old Man」に続くリリースとなった「Red Moon」は、ナッシュビルにてダニエル・タシアンとイアン・フィチャックとともに作曲・録音した、恋心を切なく歌い上げるバラード。
トム・ミッシュ自らのギターと歌声を前面にフィーチャーした、エモーショナルな楽曲だ。
歌詞と70年代DIYサウンド風の表現にこだわり
トム・ミッシュが音楽の中心に自身の歌声を置くようになったのは、彼のソングライティングへのアプローチの変化を反映してのこと。
もともとはメロディとコードに対する意識が強かったが、今回の楽曲制作に大きなインスピレーションを与えたのは、歌詞への新たな関心だった。
自身の物語をもっとも真摯に伝える手段として、自分自身の声にたどり着いたというトム・ミッシュは、次のようにコメントしている。
「Red Moon」はJ・J・ケイルの音作りからインスピレーションを得ていて、彼がボーカルをダブルトラックで録音するやり方に影響を受けたんだ。僕たちの声の音域はけっこう似ていて、彼はとてもソフトにマイクに向かって歌って、それを左右に定位してテープに録音する。その手法がベッドルームで録ったような70年代のDIYサウンドを生み出していて、僕もその雰囲気を少しでも取り入れたかった。
– トム・ミッシュ
歌詞の表現と生演奏ならではの録音に焦点を当てた「Red Moon」と「Old Man」で、自身の音楽における新たな時代の幕開けを告げたトム・ミッシュ。
これらの楽曲が描き出した音の世界は、これまでの作品とは異なる、よりクラシックな質感を感じさせるものとなった。

「Red Moon」
トム・ミッシュ
【配信中】
Youtube https://www.youtube.com/watch?v=riDSMdAH5hk
配信リンク https://tommisch.ffm.to/redmoon