ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。ギタマガWEBではその連動動画と一緒に内容の一部を公開中! いよいよ最終回となる第38弾は、遠距離恋愛の彼女と久しぶりに再会し、目の前でギターを弾く……という、これまたちょっと癖のあるシチュエーション。久しぶりに会った彼女の目に、都会でたくさんの修行をしてきた自分のギター・プレイはどのように映ったのだろうか?
【シチュエーション38】
遠距離恋愛中の彼女と久しぶりに再会、
目の前でギターを弾くことに。
現場の風景
- 彼女が寝台特急に乗って上京してきた。
- 同じペンタでも昔より勢いがなくなったようだ。
- コードやテンションを意識し過ぎていた!?
東京に出てきてから数年がたった。地元ではペンタ大魔王として君臨していたのに、都会のジャズ、フュージョン系セッションとなると、ハズした音出まくり。そんなカスれた毎日をどうにかしようと、△7thや13thなどの数字認識を鍛え上げてきたのだ。
ある日、遠距離恋愛続行中の彼女が寝台特急に乗って上京してきた。すっかり大人になった彼女にドキドキしながらも、(どう? 腕上がったっしょ?)という気持ちを込め、彼女の目の前でギターを弾いてみせた。すると彼女は言う。
“昔のピュアでキラキラした輝きはどこ行ったの? 同じペンタでも何か違う気がする” (Ex-1)。
ガーン! それはどこかでわかっていたかも。ペンタを弾く時でも△7thとかコード音に対して意識しているということは、ピュアさに欠けるのだ。大魔王時代はそんなこと考えず一直線だった(Ex-2)。
“仕方ないじゃないか、都会で生きてるといろいろあんだよ。お前だって……”。おっと、連ドラでありがちなセリフを吐くところだった。仕込みの段階でいろいろ勉強するのはかまわないけど、本番ではもう少し無意識に弾けるようになるコツってないのだろうか。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |