ブラックなフィーリングを、ポップかつユーモアのあるフレーズへと絶妙なバランス感覚で昇華するサトウ。今回はBREIMENの新作『FICTION』から注目のフレーズを、本人が直伝で紹介!
採譜・浄書=石沢功治 写真=星野俊
休符がキモのカッティング・フレーズ
「ドキュメンタリ」 参考CDタイム 0:14〜
サトウ これはもう“いわゆる”なカッティングですね。コツは、なんだろう……(笑)。ちゃんとグルーヴすることですかね。あとはタイム感。とりあえず、マジでほかの楽器を感じて、グルーヴして下さい。
バックビートと絡むバッキング
「エンドロール」 参考CDタイム 0:25〜
サトウ これは簡単なようで地味にムズい。バックビートをよく聴いて、2、4拍目のスネアに“チャッ”っと合わせるのが大事。それに加えて、4小節目の16分音符のフィーリングも気にしてほしいですね。この曲は譜例にした部分だけじゃなく、1曲を通して色々やってるので、全部コピーしてくれたら嬉しいです!
メロディのなぞり方が特徴的なフレーズ
「CAT WALK」 参考CDタイム 1:24〜
サトウ 伴奏なのかリードなのかわからない感じが面白いフレーズですね。言葉で表わすなら“猫”っぽい。色んな要素が詰まってるんですが、ニュアンスとしてはカントリーに通ずるものがあるので、そんな気分で弾いてみて下さい。意識してほしいのは、1小節目と7小節目のチョーキングですね。ここは、歌詞の“キャットウォークを〜”に合わせて音程を下げていくチョーク・ダウンになっています。
ストロークと単音フレーズが混ざるバッキング
「D・T・F」 参考CDタイム 0:45〜
サトウ この曲の音源はアコギで弾いています。自分は、譜面の1、2、5、6小節目のコード・ストロークはすべてダウンで弾いて、3と7小節目のストロークはダウンとアップを交互に弾いていますね。低音弦と高音弦を弾きわけるイメージで弾いてみて下さい。
LIVE INFORMATION
BREIMEN 3rd ALBUM 『FICTION』
RELEASE ONEMAN TOUR “NON FICTION”
【ツアースケジュール】
2022/09/17(土)/梅田シャングリラ
2022/09/18(日)/名古屋UPSET
2022/09/29(木)/Spotify O-EAST
※チケット購入の詳細は公式HPまで
https://brei.men/
作品データ
『FICTION』
BREIMEN
スペースシャワー/PECF-3272/2022年7月20日リリース
―Track List―
01.フィクション
02.ドキュメンタリ
03.CATWALK
04.苦楽ララ
05.MUSICA
06.D・T・F
07.あんたがたどこさ
08.綺麗事
09.チャプター
10.エンドロール
―Guitarist―
サトウカツシロ