令和時代も語り継ぎたい――平成生まれが語るCharのすごさ。 令和時代も語り継ぎたい――平成生まれが語るCharのすごさ。

令和時代も語り継ぎたい――
平成生まれが語るCharのすごさ。

平成29年、ギター・マガジン2017年8月号一大ランキング企画『ニッポンの偉大なギタリスト100』で見事1位に輝いたレジェンド、Char。去る令和2年6月には、作品にフォーカスした『ニッポンの偉大なギター名盤100』を敢行したが、そこでも彼の1stアルバム『Char』が堂々の首位を獲得した。ともにアンケート投票者を見ると、若いギタリストからの支持も厚く、Charの影響力がどれほど大きいのかを、編集部は改めて思い知らされたのである。そこで、ギタマガWebを立ち上げるにあたり、10〜20代のギタリストにも再度Charの魅力を伝えたいと思い、案内人として3人のフォロワーに登場してもらうことに。プロとして前線で活躍する彼らの言葉から、“なぜCharが日本一のギタリストなのか”を感じてもらいたい。

上写真=迫水正一

Contents

Introduction
Charの略歴と必聴曲を紹介!

“平成生まれが語るCharのすごさ”というテーマを立ててみたものの、若い方にはCharについて詳しくない人もいるかと思う。そんな方のために、まずは簡単なミニ・ヒストリーと必聴曲プレイリストをお届けしよう。“おいおい、こんなの一般常識だろ!”というベテラン勢は読み飛ばしても全然OK。逆にもしCharを知らないならば必読だ。

エジマハルシが体感した
Charの“冷静と情熱の間”

ポルカドットスティングレイとChar――なかなか縁がなさそうな両者だが、実はエジマハルシが理想のギター・ソロを目指す中でCharの存在がヒントになったという。今回は、2019年9月に開催されたフェンダー主催のイベント=Meet the LEGENDでの共演の話を軸に、Charの中に感じる“ギタリストとしての自由さ”について話してもらった。

鈴木重伸(THE ORAL CIGARETTES)
Charへの憧れを語る。

『ニッポンの偉大なギタリスト100』、『ニッポンの偉大なギター名盤100』の両方で、Charの名前を挙げていた鈴木重伸。そのコメントを読んだ編集部は“かなりのChar好きなのでは?”と思い、インタビューをオファー。話を聞いていくと、“ニッポンの偉大なギタリスト”への深い尊敬の念と憧れがひしひしと伝わってきた。

山岸竜之介とChar――
15年以上の長きにわたる関係。

令和に最も注目すべきギタリストのひとり、山岸竜之介。彼が5歳の時にテレビ番組の企画で共演する以前から、現在に至るまで、長きにわたりあこがれ続けている“神様”的存在がCharなのだ。“絶大な影響を受けている”と公言する若手筆頭ギタリストに、ニッポンの偉大なギタリストの魅力を語ってもらった。

Special Interview|Char
−ニッポンの偉大なギタリストができるまで−

平成に敢行したギター・マガジン本誌『ニッポンの偉大なギタリスト100』では1位を獲得、2020年7月号『ニッポンの偉大なギター名盤100』でも1st作『Char』が首位に輝いた。昭和、平成、令和と常にトップを走り続ける“偉大なギタリスト”が生まれた背景を、Char本人の言葉から探っていこう。“日本イチ”のギター名盤を生み出した21歳までに、彼はどのような軌跡を辿ったのか――若いギタリストにこそ読んでいただきたい。

Charとムスタングの絆

Charといえばムスタング。そしてムスタングといえばChar、である。日本イチのギタリストが武器に選んだのは、フェンダーがスチューデント・モデルとして発表したモデルだったのだ。Charの象徴的な存在であり、現在は自身が監修したオリジナル・モデル=Char Mustang 2020 -Zicca Limited Edition-を作るまでになった両者の関係について、少し話をしよう。