レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『By the Way』がリリースされた2002年頃に、かつてジョン・フルシアンテのギター・テックを務めていたデイヴ・リーが入手したという、58年製のホワイト・ファルコン。ライブではおもに「Californication」などで使用している1本だ。現在のテック=ヘンリー・トレホのコメントとともにご紹介しよう。
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翻訳=トミー・モリー Photo by Eleanor Jane
Gretsch/1958 White Falcon
ヘンリー・トレホ ジョンはかつて55年製のホワイト・ファルコンを所有していたんだ。あれは確かヴィンセント・ギャロから借りていたものだったと思う。現在ジョンが使っているものはデイヴが見つけてきたものだね。最近のセットリストの中だと、「Otherside」と「Californication」の2曲で使っている。
デイヴ・リー このギターは『By the Way』(2002年)の頃に、俺がトラックの駐車場で手に入れたんだ(笑)。本当だよ! 前の持ち主が移動する際の中継地で引き取る段取りだったから、そこで会うしかなかったんだ。
カリフォルニアのトラック停留所に現金を持って行ったのだけど、何万ドルもの大金を持って駐車場に立っているのはヘンな気分だったよ。すると所有者の男が現われて、2万ドルを要求してきたんだ。俺はその場でギターを見せてもらったけど、リフィニッシュ作業が幾分か施されているのを発見して、文句を言ったんだ。
すると男は、“わかったよ。ちょっと電話をさせてくれ”と言いその場を離れたんだ。そして戻ってくるなり“7千ドルで構わないよ”ってね。あれはかなりのラッキーだったね!
2023年2月19日(日)@東京ドーム公演で1958 White Falconを使用した楽曲リスト
- Californication – 『Californication』(1999年)収録
ギター・マガジン2020年3月号
『ジョン・フルシアンテ、帰還!!!』
ジョン・フルシアンテのRHCP帰還を記念して、全アルバム・インタビュー&使用機材を一挙掲載! ソロでの活動や奏法も深掘りし、音楽家としての全貌に迫る!
ギター・マガジン2022年6月号
『ジョン・フルシアンテ完全復活!!!!』
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作品データ
『Return of the Dream Canteen』
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ワーナー/WPCR-18552/2022年10月14日リリース
―Track List―
- Tippa My Tongue
- Peace And Love
- Reach Out
- Eddie
- Fake As Fu@k
- Bella
- Roulette
- My Cigarette
- Afterlife
- Shoot Me A Smile
- Handful
- The Drummer
- Bag Of Grins
- La La La La La La La La
- Copperbelly
- Carry Me Home
- In The Snow
- The Shape I’m Takin(※国内盤ボーナス・トラック)
『UNLIMITED LOVE』
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ワーナー/WPCR-18552/2022年10月14日リリース
―Track List―
- Black Summer
- Here Ever After
- Aquatic Mouth Dance
- Not the One
- Poster Child
- The Great Apes
- It’s Only Natural
- She’s a Lover
- These Are the Ways
- Whatchu Thinkin’
- Bastards of Light
- White Braids & Pillow Chair
- One Way Traffic
- Veronica
- Let ‘Em Cry
- The Heavy Wing
- Tangelo
―Guitarist―
ジョン・フルシアンテ