ギブソンよりギター・アンプのシリーズ“Falcon”が登場　往年のビンテージ・トーンと現代的な機能を両立

　1894年の創業から今年で130周年を迎えたギブソンより、ギター用真空管アンプの“Falcon 5”（ファルコン5）と“Falcon 20″（ファルコン20）が登場し、その国内販売が2024年5月末より開始された。

　Falcon 5は1950年代から60年代にかけて作られたSkylarkアンプに、またFalcon 20は1960年代のFalconアンプにそれぞれインスパイアされたものだが、いずれも現代のプレイヤーのために再構築され、米国カリフォルニア州ペタルマの工場にて手作業で作られている。

　クリーム・ブロンコ・ビニールとオックスブラッド・グリルクロスに包まれたコンパクトな筐体は、ギブソンのビンテージ・アンプを思わせるが、その内部にはメサ／ブギーの創設者であるランドール・スミスとギブソンのアンプ・デザイン・チームによって開発された、まったく新しい回路が格納されている。

　また、ギブソンのアンプにおける画期的なイノベーションの歴史と、往年のビンテージ・トーンを継承しつつも、良質なサウンドとシンプルなデザイン、優れた操作性を備え、現代のライブ・シーンやホーム・スタジオなどの様々な環境において、使い勝手の良いアンプとなっている。

　さらに、どちらのモデルも付属の6V6パワー管をオプションの6L6管で代用できるように設計されており、これにより柔軟性、ヘッドルーム、パンチをさらに向上させることが可能。

　エレガントなデザイン、緻密でブティック的な作り、ギブソン製ギターとの相性が抜群といった点も大きな魅力だ。

Falcon 5

　Falcon 5は、6V6パワー管1本から約7ワットのシングルエンド信号のクラスAパワーを供給するコンボ・アンプで、約3ワットへの切り替えも可能。

　ワイドで使いやすいレンジのボリュームおよびトーン・コントロールに加え、オール・チューブ・スプリング・リバーブのレベル・コントロールも装備。

　10インチのJensen Blackbird 40アルニコ・スピーカーは、タッチ・センシティブで、豊かな真空管トーンを生み出す。

Falcon 20

　　Falcon 20はパワーと機能をより充実させたモデル。

　　デュアル6V6パワー・ステージには、特許取得済みのMulti-Watテクノロジーが採用されており、12W、5W、1WのクラスAパワー・モードを選択することができる。

　　オール・チューブ・トレモロとスプリング・リバーブを搭載したエフェクト・セクションも特徴的。

　　12インチのJensen Blackbird 40アルニコ・スピーカーは、低音域のレスポンスを向上させるとともに、広がりのある音を提供。

　　エフェクトを切り替えるための2ボタンのフットスイッチが付属する。

　これらFalconシリーズの発売に際し、ギブソンのCEO兼社長のセザール・グイキアンと、製品開発責任者のマット・ケーラーは、次のコメントを発表している。

　Falcon 5とFalcon 20のサウンドは、次の3本の動画で確認しよう。