グレッチのダブル・カッタウェイ・ファルコンを所有するDURANを招き、現行品として発売されている10本のグレッチの試奏大会を行なった! カスタムショップ製のホワイト・ファルコンのほか、新発売のプロフェッショナル・コレクションの3モデル、さらにアジア限定のリミテッド・エディションなど要注目のモデルばかりだ。華麗なる伝統を受け継ぎながら、そこに現代の最新技術が融合したグレッチの“今”をお届けしよう。
取材・文:奥田悠哉 製品解説:菊池真平 撮影:小原啓樹
Contents
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - シリーズの紹介
現行品として発売されているグレッチのギター10本をDURANが試奏する本企画。まずは現在ラインナップされている各シリーズの特徴を紹介しよう。愛器探しのガイドマップとして活用してもらえれば幸いだ。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 01:Professional Collection/Falcon
ステージでも映える美しいデザインを踏襲しながら、現代的な演奏性も考えられた“プロフェッショナル・コレクション”からの1本。本モデルは、現在でも高い人気を誇るファルコンがベースだ。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 02:Professional Collection/Nashville
1954年に発売された6120をベースとするナッシュビルは、16インチ幅のボディが抱えやすく愛用者の多いモデルだ。ネックはほどよいグリップ感のスタンダードUシェイプで弾きやすい。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 03:Professional Collection/Tennessean
6120の後続モデルとして、1958年に登場した6119テネシアンを現代的にアレンジした1本。テネシアンは、日本においても浅井健一などが愛用しているため人気が高い。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 04:Vintage Select Edition/G6119T-62 ‘62 Tennessean
ビートルズのジョージ・ハリスンも愛用したテネシアン。fホールの白い縁取りをあしらったレアな仕様を採用している。ボディの濃いダーク・チェリー・フィニッシュのカラーも美しい。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 05:Vintage Select Edition/G6128T-53 ‘53 Duo Jet
“ソリッド・ボディ”として登場した6128デュオ・ジェットだが、正しくはソリッド・ボディではなくチェンバー構造。そのため、箱鳴り感+パワフルなサウンドを得られる点が特徴の1本。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 06:Artist Signature Edition/G6120T-BSSMK Brian Setzer Signature Nashville
ブライアン・セッツァーの愛器を徹底的にプロファイルした1本。59年スタイルのヘッド・シェイプやロゴの書体、ピックガードのブランケット、ノブ類の位置なども再現。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 07:Artist Signature Edition/G6136T Kenny Falcon II
横山健のシグネチャー・モデルであるこのケニー・ファルコンIIは、その名の通りファルコンをベースに製作されたモデルだ。アーリー・サマー・グリーン・スパークルのフィニッシュが目を惹く。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 08:Limited Edition/G6136TG Falcon Jr.
1957年頃のホワイト・ファルコンのルックスを参考にしつつ、16インチの抱えやすいボディ・サイズで製作されたリミテッド・エディションのファルコン・ジュニア。アジア限定発売の1本だ。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 09:Limited Edition/G6134G FSR Penguin
製作本数が極端に少なく(一説には10数本と言われている)、オリジナルを見る機会がほぼない幻のモデル、ホワイト・ペンギンにインスパイアされて製作されたという、ファン垂涎の限定モデル。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 10:Custom Shop/G6136-59 White Falcon Relic
マスター・ビルダー、スティーヴン・スターンの意思を継ぐ、チャド・ヘンリクセンが製作を手掛けた1本。エイジドのフィニッシュ、レリック加工も相まって本物のビンテージのような風格がある。
グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 総評
現行品として発売されているグレッチのギター10本を、ギタリストのDURANが試奏する本企画。最後は、すべてのモデルの試奏を終えたDURANへのインタビューをお届けしよう。