アメリカのシューゲイザー・バンド、ナッシングが待望の新作『a short history of decay』を携え、2026年2月8日(日)と9日(月)に来日公演を行なった。本記事では、ドミニク・パレルモ(vo,g)が使用したギターをご紹介。
取材・文=森部真衣 通訳=トミー・モリー 人物撮影:Kazuma Kobayashi 協力:ICE GRILL$

Domenic Palermo’s Guitars
2002 Fender
Jazzmaster
ドロップC♯チューニング専用の
日本製ジャズマスター
ドミニクが昨年、“Reverb.com”で購入したという2002年製の日本製ジャズマスター。シャーウッド・グリーンのカラーが特に気に入っているポイントだという。
“Crafted in Japan”表記の個体で、シリアル・ナンバーは“S097332”。プリセット・コントロールは演奏時に邪魔になるそうで、取りはずされていた。

普段からアームを装着して演奏するそうで、安定したピッチを保つためにムスタング用のサドルに交換されている。
本器のチューニングはドロップC♯にセッティング。これに合わせて弦のゲージも調整しており、本器にはErnie BallのNot Even Slinky #2626(.012〜.056)を使用している。ライブ中に一度も弦が切れたことがないそうで、頑丈なところが気に入っているとのこと。
2021 Fender
American Professional Ⅱ Jazzmaster
ハードなプレイにより
修理と改造を重ねてきた愛器
2021年製のAmerican Professional Ⅱシリーズ・ジャズマスター。フェンダーから提供されたものだ。入手当初はオリジナルのまま使用していたが、ドミニクの演奏が激しいため頻繁に壊してしまい、修理を重ねるうちにパーツを交換してきたとのこと。
以前のロンドンでのライブ中、オーディエンスに向けて本器を投げたところ、そのまま持ち去られてしまい、知り合いのネットワークやSNSを駆使して犯人を特定。謝罪を受けるとともに、ツアー先のブリュッセルで無事返却されたそうだ。
本器もムスタング用のサドルに交換されている。また、アームにテープで巻いて差し込むことで、演奏中に抜けづらくなる工夫が施されていた。
こちらはドロップDチューニングにセッティングしており、本器にはErnie Ballの.010〜、または.0105~のゲージの弦を使用している。
ちなみに2本のジャズマスターは使用頻度が同じため、どちらがメイン・ギターとは決めていないそうだ。
作品データ

『A Short History of Decay』
ナッシング
Run For Cover Records
RFC295JCD
2026年2月27日リリース
―Track List―
01. never come never morning
02. cannibal world
03. a short history of decay
04. the rain don’t care
05. purple strings
06. toothless coal
07. ballet of the traitor
08. nerve scales
09. essential tremors
―Guitarist―
ドミニク・パレルモ、ドイル・マーティン、カム・スミス
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