最新の小型ギター・アンプを、Suspended 4thの鷲山和希の試奏コメントと共に紹介する本企画。今回はHOTONEのPULZEをチェック!
取材/文:鈴木誠 撮影:大谷鼓太郎 アイキャッチ・デザイン:猪野麻梨奈
HOTONE
PULZE
最大200のプリセットが可能
タッチ・パネル搭載の未来型アンプ
Bluetooth対応の多機能モデリング・アンプ。4インチのタッチパネル式スクリーンを上面に搭載し、スマートフォンのアプリ画面をそのまま操作するようなコントロール部が特徴。大きなツマミが前面に1つだけ搭載されたモダンなスタイリングも目を引く。
筐体には3.5インチ・スピーカーを2発搭載し、最大出力は合計30W。内蔵するモデリングはアンプが46種類、キャビネットが48種類、エフェクトが60種類以上。エフェクト・チェインは最大7つを同時使用でき、並び順も変更可能だ。最大で200の音色をプリセットとして保存できる。また、100パターンのドラム・マシンやメトロノームが用意されており、画面のワンタップで再生/停止を操作できる。テンポはタップ入力にも対応する。
スマホ・アプリ“PULZE APP”からは、本体パネルのデザインや、アンビエント照明のカラー変更などのカスタマイズができ、サウンド・プリセットをアップロード/ダウンロードできる機能も備えている。
Washiyama’s Comment
アンプ・タイプやエフェクトが豊富
あらゆるニーズに応えてくれそう
鷲山 まず見た目が良いですね。1個だけのツマミも、ストラップもオシャレです。パネルのLEDの色まで変えられますし。アンプは無骨なものが多いので、こういうビジュアルの良いアンプはそれだけで家に置きたくなります(笑)。
弾き心地は高品質なシミュレーター系に近くて、サウンドも解像度が高い。アンプ・タイプやエフェクトが豊富なので、どんな音でも作れそうな気がしてきます。弾き手が出したい音を作っていけるので、あらゆるニーズに応えてくれそうですね。モデリングがたくさんあって悩んでしまいそうですが、プリセット名に惑わされず、サウンドの質感や出したい帯域で選んでいくと、意外とスムーズに音作りができる気がします。
あと、ドラムを鳴らせる機能は曲のスケッチに使えそうですよね。ビートを鳴らしながら弾いたものをスマホのボイスメモに録っておけば便利そうです。これ1つでオーディオ・インターフェースやスピーカーにもなるし、制作スペースがコンパクトな人には特に便利だと思いました。
HOTONE
PULZE
【スペック】
●出力:30W
●コントロール:タッチ・スクリーン、ボリューム・ノブ
●入出力端子:INPUT、AUX IN、PHONE、USB-C
●スピーカー:3.5インチ×2
●電源:18V DC
●サイズ:455(W)x161(D)x171(H)mm
●重量:約3.8kg
●付属品:電源アダプター
【価格】
オープン・プライス(参考価格61,050円)
【問い合わせ】
オールアクセスインターナショナル
http://allaccess.co.jp