GRACE designより、膨大なI/Oキャパシティを実現したハイエンド・オーディオ・インターフェース、m701が登場

米国コロラド州のプロ・オーディオ・カンパニーGRACE designが、プロフェッショナルおよび商業スタジオ向けに開発したハイエンド・オーディオ・インターフェース、m701の出荷を開始した。

システム規模や用途に応じて自由に拡張できるモジュラー設計により、シンプルなDAW完結型のシステムから大規模なハイブリッド・スタジオ環境まで、あらゆる制作現場に対応可能だ。

多数のスロットが実現する
膨大なI/Oキャパシティ

m701最大の特徴は、8つのスロットに任意の組み合わせで装着可能な8chのADコンバーターおよびDAコンバーター・モジュール。これにより、ユーザーのニーズに応じた多彩なI/O構成を実現できる。

標準で搭載されているデジタルI/Oは、8ch AES、8ch ADAT、2ch S/PDIF。またGrace designの4chマイク・プリアンプ・モジュールも任意のスロットに装着可能だ。

デジタルI/Oオプションは“Digilink”、Ethernetを用いる“Dante”、“24チャンネルAES3 I/O”モジュールほか。“USB2”を始め、ワードクロック分配モジュール、スタジオ・モニタリング機能などにも近日対応予定。

オプション・カードの一覧は以下のとおり。

■オプションカード
・m701 ADC option 159,500円（税込）
・m701 DAC option 159,500円（税込）
・m701 4-channel mic preamp option 159,500円（税込）
・m701 24ch AES I/O option 137,500円（税込）
・m701 Dante option 159,500円（税込）
・m701 Ravenna option 176,500円（税込）
・m701 Digilink option 159,500円（税込）

Webベースでのコントロールや
ミックスへのアクセス

m701の操作はフロント・パネルのみならず、Webベースのコントロール・ソフトウェア“GraceNet”からも行なえる。GraceNetは本体内蔵で、インストールやアップデートは不要。あらゆるWebブラウザに対応している。

また、内蔵の32×8ミキサーで、レコーディング時には複数の低レイテンシー・キューミックスを作成可能。GraceNetでスマート・フォンやタブレットなどのデバイスからミックスにアクセスすることができる。

信頼性の高いハードウェア

過酷な現場での使用にも耐えるよう設計された2Uサイズのシャーシには、高品質な二重化電源と超静音ファンを搭載。長期間にわたって安心して使えるよう設計されたハードウェアにより、優れた信頼性を実現している。

なお、日本国内ではm801の初回入荷予定は2025年8月の予定。すでに日本国内代理店による購入予約は受付中だ。

GRACE design
m701

【スペック】

特長
●64チャンネルのアナログ入出力
●212チャンネルのデジタル入出力
●リファレンス品位の8ch AD/DAモジュール
●8スロットの8ch AD/DAオプション・スロット
●DigilinkおよびDanteオプション・モジュールに対応
●Ravenna / AES67 / ST 2110 オプション・モジュールに対応
●32×32 USB2.0オプション・モジュール（近日対応予定）
●24チャンネルAES3入出力オプション・モジュールに対応
●標準搭載I/O：8ch ADAT、8ch AES3、2ch S/PDIF
●高性能4チャンネル・マイク・プリアンプ・オプション・モジュールに対応
●Grace Design m108マイク・プリアンプの統合コントロール機能
●GraceNet：イーサネット＆Webブラウザによる制御機能を内蔵
●32×8の低レイテンシー・キューミキサー内蔵
●システムのワークフロー：ロード、編集、保存、リコールに対応

LATENCY
●ADC to Digital Output:
●0.5ms（48kHz）
●0.25ms（96kHz）
●0.12ms（192kHz）

Digital Input to DAC:
●0.8ms（48kHz）
●0.4ms（96kHz）
●0.2ms（192kHz）

【希望小売価格】
577,500円（税込）