レオ・フェンダーの電子機器から着想を得た、トッド・クラウスによる独創的なストラトキャスター|フェンダーカスタムショップ Vol.34 レオ・フェンダーの電子機器から着想を得た、トッド・クラウスによる独創的なストラトキャスター|フェンダーカスタムショップ Vol.34

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レオ・フェンダーの電子機器から着想を得た、トッド・クラウスによる独創的なストラトキャスター|フェンダーカスタムショップ Vol.34

Fender Flagship Tokyoで取り扱うフェンダーカスタムショップの最新モデルを紹介する連載、“Fender Custom Shop Masterpiece〜Guitar magazine Pick of the week〜”。第34回目は、Todd Krause Masterbuilt Hammertone Stratocaster Relicをご紹介。

文=鈴木誠 ギター撮影=星野俊

Fender Custom Shop
Todd Krause Masterbuilt
Hammertone Stratocaster Relic

Fender Custom Shop / Todd Krause Masterbuilt Hammertone Stratocaster Relic(前面)
Fender Custom Shop / Todd Krause Masterbuilt Hammertone Stratocaster Relic(背面)

ビンテージ電子機器を思わせるハンマートーン仕上げ
パーツのチョイスにもセンスが光る1本

フェンダーカスタムショップの中でも、特に熟練したビルダーに与えられる“シニア・マスタービルダー”の称号を持つトッド・クラウス。エリック・クラプトンやジェフ・ベックといったトップ・アーティストの楽器も多く手がけてきた名匠である。

本器はそんなトッドがFender Flagship Tokyoのために製作した1本。顧客からのオーダーではなく、自身の自由なアイディアを形にしたスペックピースのストラトキャスターだ。

目を引く“ハンマートーン・フィニッシュ”と呼ばれる特徴的な塗装は、ビンテージ電子機器の金属筐体に見られる仕上げがモチーフ。ハンマーで叩いたような独特の凹凸模様を塗装によって表現したもので、ビンテージ電子機器を思わせる質感が特徴だ。製作者のトッドは、かつてフェンダー創業者のレオ・フェンダーが使っていたHPのトーン・ジェネレーター(音響機器のテストに用いられるオーディオ発振器)のルックスにインスピレーションを受けたのだという。

このインパクトが強い塗装に合わせ、パーツ類のチョイスも独特だ。ノブ類はいかにも昔の電子機器に取り付けられていたようなヘビー・デューティなタイプ。レオがエレクトリック・ギターを生み出した1950年代のような雰囲気を漂わせている。アルミニウム製のピックガードやバック・プレート、ネジなどの金属パーツ類も、リアルなレリック仕上げによって塗装と調和しているのが見事だ。

操作部はシンプルな1ボリューム、1トーンの構成となり、ピックアップ切り替えのレバー・スイッチも3wayを選んでいる。トッドはストラトキャスターにおいて、5wayではなく3wayのスイッチを意図的にチョイスすることが少なくないのだとか。この点でも、スペックピースらしさが遺憾なく発揮されている。一度見たら忘れられない、存在感抜群の1本だ。

黒々としたエボニー指板に、ナロー・トール・タイプのフレットを打ち込んでいる。指板はスラブ貼り仕様となっている。
黒々としたエボニー指板に、ナロー・トール・タイプのフレットを打ち込んでいる。指板はスラブ貼り仕様となっている。
ネック・シェイプは60's オーバル“C”。裏側に濃い目のエイジングが施されている。ボディ側の加工は抑えつつ、それ以外の部分でしっかりと凄みを感じさせるレリックだ。
ネック・シェイプは60’s オーバル“C”。裏側に濃い目のエイジングが施されている。ボディ側の加工は抑えつつ、それ以外の部分でしっかりと凄みを感じさせるレリックだ。
金属的なボディの質感に合わせてチョイスされた、アルミニウム製のピックガード。各パーツに施された緻密なレリック加工が、無骨な風合いをより一層引き立てている。
金属的なボディの質感に合わせてチョイスされた、アルミニウム製のピックガード。パーツに施された緻密なレリック加工が、無骨な風合いをより一層引き立てている。
金属に施す“槌目仕上げ”とも呼ばれるハンマートーン。その風合いを見事に再現した塗装だ。フェンダーのエフェクト・ペダルにも同名のシリーズがある。
金属に施す“槌目仕上げ”とも呼ばれるハンマートーン。その風合いを見事に再現した塗装だ。フェンダーのエフェクト・ペダルにも同名のシリーズがある。
古い電子機器の操作盤を思わせる、大型のボリューム・ノブ。目盛りが11まで記されているところには、あのロック・モキュメンタリー映画のような遊び心すら感じる。
古い電子機器の操作盤を思わせる、大型のボリューム・ノブ。目盛りが11まで記されているところには、あのロック・モキュメンタリー映画のような遊び心すら感じる。
ピックガードだけでなく、ボディ裏側のプレートもアルミニウム製。ネジには錆びを演出したレリック加工が施され、ビンテージ電子機器の世界観が貫かれている。
ピックガードだけでなく、ボディ裏側のプレートもアルミニウム製。ネジには錆びを演出したレリック加工が施され、ビンテージ電子機器の世界観が貫かれている。

Todd Krause’s Comment

ユニークなレイアウトやフィーリング、
ルックスを兼ね備えた1本

このモデルのコンセプトは、レオ・フェンダーが使用していたHPのトーン・ジェネレーターにインスパイアされたビンテージ電子機器にもとづいています。採用されているビンテージ・ベークライト・ブラック・ノブは、そうしたビンテージ電子機器で一般的に使用されていたもので、アルミニウム製ピックガードや大型ノブも機材らしい雰囲気を再現するために選んでいます。

また、ハンマートーン・フィニッシュもビンテージ電子機器によく使われていた仕上げで、Fuzz Faceにも似た質感になっています。

ストラトキャスターらしいトーンを維持しながら、ユニークなレイアウトやフィーリング、ルックスを兼ね備えた1本で、通常とは異なる見た目や演奏感を求めるプレイヤーに最適です。

Fender Custom Shop
Todd Krause Masterbuilt
Hammertone Stratocaster Relic

【Specifications】
●ボディ:2ピース・アルダー
●ネック:クォーターソーン・メイプル・ネック
●指板:エボニー
●ネック:60 Style Oval “C“
●スケール:25.5インチ(64.77cm)
●ラジアス:9.5インチ(241mm)
●フレット:Narrow Tall(6105)
●フレット数:21
●ナット幅:1.650″(42mm)
●ピックアップ:Custom Shop Josefina Campos Hand-Wound ’60s Single-Coil Strat(フロント/センター/リア)
●ペグ:Vintage-Style with Fender Logo
●ブリッジ:American Vintage Synchronized Tremolo
●コントロール:マスター・ボリューム、マスター・トーン、3wayピックアップ・セレクター
●付属品:デラックス・ハードシェル・ケース、ストラップ、カスタムショップ特別認定証

【販売価格】
1,760,000円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60

Fender Flagship Tokyoのここが見どころ!

Fender 75th Anniversary Telecaster Collection

フェンダーの象徴的なギターであるテレキャスターの誕生75周年を記念し、限定コレクション“75th Anniversary Telecaster Collection”が登場した。

本コレクションでは、テレキャスター誕生以前に出荷されていた希少なモデルを再現した“75th Anniversary American Vintage Ⅱ 1951 Nocaster”を始め、50年代ビンテージのルックスとサウンドを継承しつつ演奏性をアップデートした“75th Anniversary Vintera Ⅱ Road Worn 1951 Telecaster”、現代のプレイヤーのニーズに応える限定カラーの“75th Anniversary Player Ⅱ Telecaster”などをラインナップ。フェンダーの歴史の一部を所有できる、特別なコレクションとなっている。

各モデルは公式オンライン・ショップおよびFender Flagship Tokyoにて購入可能。

※フェンダーカスタムショップ製品のカスタムオーダーを希望する場合は、予約(こちら)が必要。

Fender Flagship Tokyo

  • 所在地:東京都渋谷区神宮前1-8-10
  • 営業時間:11:00~20:00(年中無休/年末年始を除く)